在宅医療
クリニックでの定期診療を、皆さんのお住まいで行う診療です。
当院では、2024年10月時点で、約190名の在宅、または施設療養中の方を月1−2回、定期的に訪問診療しております。
2024年9月の延べ訪問件数は、定期訪問、往診対応あわせて、341件でした。
たとえば、次のような方が対象です。
- 定期的な診療が必要だけど、病気の合併症、後遺症やお体の状態によってクリニックへ通院するご負担が 大きい方、難しい方。
- 入院による治療後にご自宅での治療の継続が必要な方、あるいは、ガンや、長年にわたる病気を治療中で、自宅でのケアを希望される方。
- 血液検査や超音波検査、培養検査など各種検査、点滴、注射、カテーテル、胃瘻(腸瘻)などの管理。
- 内服薬、外用薬などの処方
- 病気に伴うさまざまな苦痛を軽減(緩和ケア)
ガンや、慢性の心臓病、腎臓病、脳血管疾患、認知症など、様々な疾患を多数抱えている高齢の方が年々増えつつあります。そのような方が疾患ごとに各診療科をあちこち通院することの負担は、ご本人はもちろんですが、受診に付き添われるご家族など介護者のご負担も非常に大きいです。そのような方こそ、訪問診療含めた在宅医療の活用がお勧めです。在宅で必要な検査や、投薬調整を行いながらお住まいで平穏にお過ごしいただけるように、訪問看護師さんと連携しながら24時間365日体制でご支援いたします。
なお、他者の支援を必要とせず通院可能な方は訪問診療の対象に該当しませんが、訪問診療がふさわしいかどうかについては、判断が難しいこともあります。
まずはケアマネジャーなどへ相談ください。個別に判断、ご提案させていただきます。
なお当院では、在宅支援においてしっかりと責任を果たすため、当院からお住まいの地域まで20〜30分以内にお伺い可能であるかを、お引き受け可否の判断の1つとさせていただいております。その点はどうぞご理解を賜りますようお願いします。
往診とは、定期訪問診療している方が、急病などで診察が必要な状態になった際に、日時を問わず訪問診療することです。
ご本人やご家族の要請に応じ、24時間、365日、診療にお伺いできる体制をとっております。
在宅療養の方は、予定外に急な容態変化や、懸念事項もおこりやすいです。
ただし、そのつど往診しなくても、まず訪問看護師による訪問だけで対処できたり、電話で対応できることも実際には多いです。
また、緊急を要する病状であれば、往診ではなく、救急搬送などによる病院受診の方ががふさわしい場合もあります。いずれにしましても、安心・安全の在宅療養を継続いただけるよう私達がしっかりとお手伝いいたしますので、ご安心ください。
在宅療養に必要な医療を、他の在宅ケアチームと連携してお届けします。
オハナクリニックは、公益財団法人慈愛会のクリニックの1つです。したがいまして、日頃から慈愛会の各施設とは小まめな連携は可能です。
他にも近隣の医療・介護・福祉施設とも、多数連携、協力しながら多くの方の在宅支援を行っております。
みなさまの様々なご要望に適切なタイミングでお応えし、安心をお届けできるように私達がお手伝い致しますので、お気軽にスタッフにご相談ください。