お知らせ

  • 2024.09.18

    開設65周年を迎えました


    平素より奄美病院グループの運営にご理解ご協力を賜り誠にありがとうございます。

    おかげさまで当院は本年9月18日をもちまして、開設65年を迎えることとなりました。さらには本部組織の公益財団法人慈愛会創設90周年の佳節とも重なり、これもひとえに皆様の温かいご支援とご厚情の賜物と心より厚く御礼申し上げます。

    今回は写真とともに当院の歴史をご紹介します。


    ■1.復帰直後 地元の要請受け誕生

    美病院の前身となる大島精神病院が名瀬市大字小宿(現・奄美市名瀬小宿)の地に産声を上げたのは1959(昭和34)年9月18日。当時の奄美群島は1953(昭和28)年12月に米軍政下から日本へ復帰を果たしたばかりで、本土よりはるかに戦後復興が遅れていました。

    地元行政や住民らの強い要請に応える形で、鹿児島市に本部を置く慈愛会が群島初の精神科専門病院を開設。翌月には現名称へと改称し、当初38床だった病床数は地域ニーズとともに350床へと増床していきました。



    写真中央の建物群が旧奄美病院施設。手前の平地は現在
    の名瀬運動公園敷地。その左側2棟は当時の病院職員住
    宅で、現・グループホームひまわり。写真奥の海は埋め
    立てられて浜里町となり、現在の病院施設が建つ




    三儀山方向から見た旧病院施設。右手のグラウンド側
    (空き地)に現在の病院が整備されている




    正門入ってすぐの旧管理棟。名瀬運動公園側からの外観



     大島紬・機織り作業室(現・さくらんぼ保育園2階)



    旧病院の女子閉鎖病棟



    旧管理棟の売店。商品は奥の棚に置かれ、患者様や来店
    者の注文を受けて職員が写真手前のカウンター越しに手
    渡していた



    ■2.入院から在宅へ グループ展開

    神疾患を抱える方々が地域で安心して暮らせるよう精神科受診への敷居を下げるべく、市街地に「きょらクリニック」(サテライト、現在は閉院)を開設、その他「訪問看護ステーション イルカ」「指定障害福祉サービス事業所 あらいぐま」などのグループ事業所も相次いでオープンさせました。

    入院医療中心から在宅医療へとシフト転換する改革を推進し、奄美の「結いの精神」を体現する地域共生社会の実現に力を注いできました。

    2001(平成13)年1月、公益活動や精神科無医地区の地域支援を目的に喜界島での巡回診療相談をスタート。現在に至るまで4週間に1回のペースで医師1人と事務員2人を派遣しています。

    2013(平成25)年10月には認知症疾患医療センターの指定を受けました。



    「訪問看護ステーション イルカ」と「相談支援事業所
    あゆみ」が入る別棟




    指定障害福祉サービス事業所あらいぐま。利用者様が
    リネン作業などに汗を流している


     
    職員住宅をリフォームして開設されたグループホーム
    ひまわり。2棟12室で構成している




    喜界島国保診療所での巡回診療。写真正面が 事務所、
    右奥の診察室で診察を行う




    病院職員や地域住民の子供を預かる企業主導型保育事業
    「さくらんぼ保育園」。当院では病院スタッフの働きや
    すい職場づくりにも取り組んでいる



    ■3.新たに病院新築、ユニット機能導入

    美群島が日本復帰50周年を迎えた2003(平成15)年7月には、老朽化した施設に代わる病院施設を名瀬市浜里町(現・奄美市名瀬浜里町)に新築移転しました。

    年齢や性別に応じた個別ケアができるよう病棟ごとにユニット機能を取り入れた先進的な構造で、自然の空気を感じられる「風のテラス」やレンガ調の優美な外観も相まって内外の話題を集めました。



    完成した新病院。国内の優れた建築作品を表彰する
    BCS賞(建築業協会賞)も受賞し話題を呼んだ




    病室窓側に設置された風のテラス。レンガをすかし積み
    することで、自然の光や風を感じられる設計になっている




    中庭からの自然光を取り入れて、明るく広々とした空間
    が広がる外来ロビー



    ■4. 「医療の原点は、慈愛にあり」

    年は「入院から地域へ」の取り組みを拡充、全国的な人口減により病床数を減床してきており、現在は許可病床数326床となっております。
    当院ではこの休止した病棟の利活用を念頭に、フロアを一部改装した上で、今年6月に精神科デイケアを別棟から移転させました。旧施設に比べて床面積も広くなり、利用者様のサービス向上や動線の効率化につながりました。

    さらに、病院隣接地にはグループホームと賃貸アパートを備えた複合施設建設を計画、来春オープンを目指し整備を進めております。

    今後も奄美群島における精神科医療の中核病院の使命を果たすべく、職員一人一人が慈愛の心を胸に、地域社会と協力しながら未来への歩みを進めて参りたいと考えております。



    病院隣接地に建設中の複合施設(グループホーム・賃貸
    アパート)。来春のオープンを予定している




    旧病棟を利活用したデイケア



    病院開設65周年と慈愛会創設90周年を迎えた今年、
    病院スタッフが数年ぶりに奄美まつりのパレードと
    舟こぎ競争に参加した



    ■1階通路でミニ写真展も開催!


    当院では9月18日から9月30日までの期間、1階薬局横通路でミニ写真展を開催しています。
    ホームページに掲載していない写真も多数展示中。

    お時間のあるときにぜひ会場へお立ち寄りいただき、65年の歩みに触れていただけたら幸いです。








     

全1件中 1件を表示(1ページあたり20を表示)