自分の中の「好き」を大切に
奄美地区自立支援協議会の「第3回ピア交流in奄美病院」が2024年12月18日、奄美病院研修センターで行われました。グループワークを通して「私の好きな“時間”“言葉”」などを語り合い、自分の中のたくさんの「好き」を掘り起こしました。また、参加者の意見に共感したり、違う価値観を見出したりと新たな発見もあったようです。
グループワークで語り合う参加者。楽しい笑い声とともに温かな雰囲気に包まれました
ピア交流会は当院に入院中の患者様や外来通院している当事者の方、支援者、病院スタッフなど立場も年齢もさまざまな36人が参加しました。司会進行役を務めたのはピア当事者として活動されている元俊智さん、前田克仁さんのお二人です。
司会を務めた元さん(左)と前田さん
まずは質問票に沿って、自分の好きなものや「人にかけてほしい言葉」「普段の生活で楽しい時」を思いつくままに書き出しました。
これはセルフケアプログラム「WRAP(元気回復行動プラン)」をヒントにしたもので、自分の体調が悪い時に“元気を保つための道具箱”として活用してほしいとの主催者側の思いが込められています。続いてグループ内でそれぞれの思いを語りました。
会場で出た意見を紹介します。
・カラオケ
・趣味をしている時
・食事
・病棟で若い子と話をしている時
・忙しい時
・筋トレをしている時が楽しくて、もう2時間経ったのと思う
・机に向かって黙々と読書をしている時
・家でごろごろしている時
・メリハリのある生活が好き
何か一つでも共感できるものはありましたか?
参加者アンケートでは「飾らずに話せた。認め合える空間が大好きです」「いろいろな年齢、価値観の人たちの意見が聞けるのがいい」「自分のことを書くのは難しい。時には自分のことを考えるのも大事だと思った」といった感想が寄せられました。
皆さんが日々生活する中で辛くなった時や体調が優れない時に、たくさんの「好き」や「楽しいこと」「かけてほしい言葉」を思い出していただけたらうれしく思います。
奄美地区自立支援協議会は奄美大島5市町村や医療機関、福祉関連事業所などで構成され、協議会の専門部会「ピア部会」は障がいのある方々の語らいの場として2021年度に設置されました。当院からは精神保健福祉士が参加しています。
部会メンバー以外の方々を招いた「ピア交流会in奄美病院」は、今回で3回目になります。
※当事者2名のお名前、写真はご本人の了解を得て掲載しています。
【過去の記事はこちらから】
■第1回ピア交流会in奄美病院
■第2回ピア交流会in奄美病院
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