研修会

  • 2025年10月06日

    令和7年度 第2回 臨地実習指導者・教員合同研修開催

    令和7年10月4日(土)に慈愛会ビルにて第2回 臨地実習指導者・教員合同研修を開催いたしました。
    研修の目的は「基礎教育において質の高い臨地実習環境を提供するための実習指導者・教員の育成」で、「実習場面(体験)を学生にとって価値ある「経験」にする関わりとは ~指導場面を振り返り、関わりを再考する~」と研修テーマを設定し、学生との関わりの場面にこだわった研修を開催しました。徳之島病院 奄美病院からはオンライン(zoom)でご参加頂き、各施設の看護管理者、実習指導者、教員合わせて98名の参加がありました。
    初めに研究報告としまして、今村総合病院から「基礎看護学実習での指導者の関わりによる看護学生の学びの変化~WEBアンケート活用による迅速な実習環境の調整~」のご発表をいただきました。基礎実習後のアンケート調査をWEBで実施することで、タイムリーに現場指導者と結果を共有し、学生の思いを受け取り、その後の実習が円滑に進むように環境を整え、継続的な関わりを行うことで、その結果、学生の看護への意欲(「実習の充実度」「看護のひらめき・魅力・看護観の深まり」)を向上させたという内容のご報告でした。「タイムリーなフィードバックが大切であることを学んだ」との反応がありました。
    次に、各病院から学生に変化がみられた場面について発表していただきました。谷山病院からは、「自分の思いを表現できない患者と学生の関わり」、愛と結の街からは、「少ない看護師でどのように学生とかかわるか」、いづろ今村病院からは、「戸惑いから主体性へ~ひたむきさを患者の支えに変える~」、奄美病院からは、「不安が強い学生対応への振り返り」笹貫訪問看護ステーション愛の街からは、「学生に気づかされたこと」、学生との場面からの考察が報告され、ディスカッションを行い指導についての考えを深める時間となりました。「指導者が学生に関しての気づきに対して、対話を通して学生の思いや悩みにアプローチをしていた。対話することで、学生自身が自己洞察でき、看護につなぐ気付きを得られることを事例から学んだ」という感想がありました。
    次に、今村総合病院から、「基礎実習での1場面 ~わからなかった学生の思い~」といった1事例の指導場面を情報提供いただき、その場面についてグループワークを行いました。事例では、指導者側は、学生はグループの中でもリーダー的役割で、患者とのコミュニケーションもとれており夜間不穏があるも日中は学生のかかわりで状況が落ち着いていると判断していたが、学生自身は夜間の看護師のかかわりについて日誌から情報収集し、看護師のようにうまく関わりが出来ていなかったと、落ち込んでいたことが最終のカンファレンスで発覚したといった場面でした。日々のリフレクションを大切にする 学生の思いを引き出すことが大切 個別指導を実施する 日々の看護の評価を学生とともに行う等の大切さについてディスカッションし、考えを深めることができました。
     最後に半日の研修での学びについて、各自がキーワーズを上げて共有しました。「ミニカンファレンスの開催」「学生は看護者の一員」「学生の思いに着目しそれに意味づけする」「学生の変化を見逃さない」等のキーワーズが上がりました。
    アンケートには、「学校と病院サイドでこのような研修の開催は慈愛会の強みだと感じた」「具体例から話し合う事で楽しくディスカッションができた」「臨床指導者として学生をメインとして考える研修はあまり受講機会がないこと、専門学校の先生も交えながら意見交換ができる貴重な場であった」等の感想が寄せられました。
    慈愛会の実習指導者と、鹿児島中央看護専門学校の教員の合同研修で、「慈愛の心」を届けられる看護師の育成を基盤としたより質の高い臨地実習につながっていくことを期待しております。

     
    研修の様子
    【開会の挨拶】  看護部支援・教育開発部長

    【研究報告】                                                             基礎看護学実習での指導者の関りによる看護学生の学びの変化                                    ~WEBアンケート活用による迅速な実習環境の調整~

    【発表】谷山病院「自分の想いを表現できない患者と学生の関り」

    【発表】愛と結の街「少ない看護師でどのように学生とかかわるか」

    グループディスカッションの様子

    質疑応答

    【発表】いづろ今村病院「戸惑いから主体性へ~ひたむきさを患者の支えに変える~」

    【発表】奄美病院「不安が強い学生対応への振り返り」

    【発表】笹貫訪問看護ステーション愛の街「学生に気づかされたこと」

    グループディスカッションの様子

    質疑応答

    【事例提供】今村総合病院「基礎実習での1場面~わからなかった学生の思い~」

    グループワークの様子

    グループワーク まとめ発表
     
  • 2025年08月13日

    令和7年度 新任副看護師長研修会開催


    8月8日(金)午前中に開催された初期キャリア支援研修に引き続き、午後から、新任副看護師長研修を開催しました。
     研修にはいづろ今村病院、今村総合病院、奄美病院、徳之島病院から8名の新任副看護師長が参加しました。
    「先輩看護管理者の語り」では、先輩副看護師長と看護師長から、研修生へ今までの看護管理者としての経験談などのお話しを伺いました。役職に就くことでのプレッシャー等もあると思うが、副看護師長はスタッフに一番近い立場であり、スタッフの意見をすくい上げる役割があることや、スタッフの力を借りながらより良い看護の提供に向けて改革していくことが可能な立場であるといった、副看護師長の役割や看護管理のヒントを学びました。またグループワーク「副看護師長として思うこと」では、副看護師長となり直面している悩みなどについて語りあい、互いの課題を共有・共感しながら意見交換することができました。
    講義「看護管理とは 看護管理者に求められる資質」では、午前中の「管理とは」の講義内容に加えて、「看護管理」の中でのマネジメントに関する考えを深めるとともに、慈愛会の理念に基づいた看護管理者を育成するツールであるマネジメントラダーについて、自身の強み弱みを客観視し、振り返り成長するツールとする事等を学びました。
    「自身の課題達成に向けた今後の取り組み」のグループワークでは、新任副師長として、同じような悩みを持っていることを実感し、スタッフの声に耳を傾けること、スタッフとともに解決に取り組むこと、1人で抱え込まず連結ピンの役割を果たすために会話を大切にしたい等の意見がありました。
    他の副看護師長さんと意見交換したことで視野が広がり、不安が軽減しました。悩みや不安な気持ちは皆同じだと感じた。 まずはできるところから、スタッフと関わりながら、改善に取り組んでいきたい等の感想をいただきました。
    研修で明確になった自己の課題解決や自部署の目標達成に向けて、研修での学びをこれからの日々のマネジメントに活かして頂きたいと思います。


     

    研修の様子

    「先輩看護管理者の語り」

     

    「事前レポートと初期キャリア支援研修の学びをとおして
    副看護師長として思う事」

     

    講義
    「看護管理とは」
    「看護管理者の求められる資質(マネジメントラダーの理解)」



    グループワーク
    「自身の課題(事前レポート)達成に向けた今後の取り組み」


    グループワーク 発表


    研修まとめ

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