プロ野球の横浜DeNAベイスターズのB班春季キャンプが2月1日から、奄美市の名瀬運動公園で行われています。
実は当院はキャンプ地に最も近い事業所。
選手関係者を乗せた専用バスが日々当院前を行き来しており、ランニングする選手たちや島外から訪れたファンの方々を目にする機会も少なくありません。
そこで今年は横浜DeNAベイスターズ奄美市協賛会に協賛する形でのぼり旗を作成、運動公園内施設に設置してもらいました。
キャンプ地に掲げられた当院ののぼり旗。
連日汗を流す選手の皆さんを見守っています
また、病院入り口の石垣には応援メッセージも掲出しました。
昨年のダブル日本一(一軍、ファーム)をお祝いするとともに、今年の飛躍に期待を込めました。
キャンプ初日の1日早朝、当院前を通過するバスに手を振ってエールを送る当院職員
今年のキャンプは2月24日までの予定です。ベテランの宮﨑敏郎内野手をはじめ、若手を中心として多くの選手が参加されており、シーズン開幕を前に連日気合のこもった練習を繰り広げています。
お時間のある方はぜひ球場へ足を運び、プロの迫力を間近で感じましょう!
さくらんぼ保育園で2月4日、節分行事がありました。
子どもたちは朝から鬼のイラストめがけてボールを投げる練習を行い、準備はバッチリでしたが・・・
金棒を持った怖い怖い赤鬼が姿を見せると、大声で泣き出す子、必死に逃げ回る子が続出。
保育士の先生も一緒になって「鬼は外、福は内」と豆代わりのカラーボールを勇ましく投げ、鬼を追い払いました。
みんなの心の中の鬼もいなくなっているといいね。
見つかりませんように・・・。ドキドキドキ
鬼は外!おともだちを放せー!
勇ましいボール攻撃に赤鬼さんもたじたじ
「鬼のパンツはいいパンツ♪つよいぞ♪つよいぞ♪」
みんなでダンスを踊ってごきげん
赤鬼さんといっしょに写真をとりました。本当はやさしい鬼さんなんです
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看護部の平江将樹副看護師長、川畑めぐみ副看護師長、肥後友嘉副看護師長、愛甲宏良Nsがこのほど、公益財団法人慈愛会谷山病院主催の「LAI(持続性抗精神病注射薬剤)エキスパートナース研修」を修了。LAIに関する専門的な知識や技術を備えた当院初のエキスパートナースが誕生しました。
LAIは通称・デポ剤とも呼ばれており、1日に複数回の内服が必要な経口薬に比べ、一度の注射で数週間~数カ月の薬効が期待される薬物療法です。メリットとして飲み忘れの恐れがなくなることや症状が安定することなどが挙げられます。一方でコストが高く、注射時に痛みを伴うなどの理由から当院では1病棟当たり1~2人にとどまっているのが現状です。
LAIエキスパートナース研修は谷山病院が独自に実施してきたもので、患者様に安全に注射を受けていただくために必要な薬剤の知識や、筋肉内注射に関する知識・技術を習得し看護ケアの質の向上を図ることを目的としています。
4人は2024年6月の開講以降、カリキュラムの受講や実習を経て9月の筆記・実技試験に臨み、無事に全員合格。今年1月6日の仕事始め式で修了証書が授与されました。
4人は「学生時代を思い出しながら勉強した。実技練習ではこれまであいまいだった部分がしっかり理解できた」と収穫も多かったようです。次の目標に「後進育成」を挙げ、「エビデンス(医学的根拠)は年々変化していく。私たちも継続して学びつつ後輩へ伝えていきたい」「患者様にもLAIのメリット、デメリットをきちんと説明しながら対応したい」と意欲を見せました。
今後の活躍に期待しています。
愛甲Ns、平江副師長、川畑副師長、肥後副師長の4人
左腕に輝くワッペンはLAIエキスパートナースのあかしです
自分の中の「好き」を大切に
奄美地区自立支援協議会の「第3回ピア交流in奄美病院」が2024年12月18日、奄美病院研修センターで行われました。グループワークを通して「私の好きな“時間”“言葉”」などを語り合い、自分の中のたくさんの「好き」を掘り起こしました。また、参加者の意見に共感したり、違う価値観を見出したりと新たな発見もあったようです。
グループワークで語り合う参加者。楽しい笑い声とともに温かな雰囲気に包まれました
ピア交流会は当院に入院中の患者様や外来通院している当事者の方、支援者、病院スタッフなど立場も年齢もさまざまな36人が参加しました。司会進行役を務めたのはピア当事者として活動されている元俊智さん、前田克仁さんのお二人です。
司会を務めた元さん(左)と前田さん
まずは質問票に沿って、自分の好きなものや「人にかけてほしい言葉」「普段の生活で楽しい時」を思いつくままに書き出しました。
これはセルフケアプログラム「WRAP(元気回復行動プラン)」をヒントにしたもので、自分の体調が悪い時に“元気を保つための道具箱”として活用してほしいとの主催者側の思いが込められています。続いてグループ内でそれぞれの思いを語りました。
会場で出た意見を紹介します。
・カラオケ
・趣味をしている時
・食事
・病棟で若い子と話をしている時
・忙しい時
・筋トレをしている時が楽しくて、もう2時間経ったのと思う
・机に向かって黙々と読書をしている時
・家でごろごろしている時
・メリハリのある生活が好き
何か一つでも共感できるものはありましたか?
参加者アンケートでは「飾らずに話せた。認め合える空間が大好きです」「いろいろな年齢、価値観の人たちの意見が聞けるのがいい」「自分のことを書くのは難しい。時には自分のことを考えるのも大事だと思った」といった感想が寄せられました。
皆さんが日々生活する中で辛くなった時や体調が優れない時に、たくさんの「好き」や「楽しいこと」「かけてほしい言葉」を思い出していただけたらうれしく思います。
奄美地区自立支援協議会は奄美大島5市町村や医療機関、福祉関連事業所などで構成され、協議会の専門部会「ピア部会」は障がいのある方々の語らいの場として2021年度に設置されました。当院からは精神保健福祉士が参加しています。
部会メンバー以外の方々を招いた「ピア交流会in奄美病院」は、今回で3回目になります。
※当事者2名のお名前、写真はご本人の了解を得て掲載しています。
【過去の記事はこちらから】
■第1回ピア交流会in奄美病院
■第2回ピア交流会in奄美病院
クリスマスイブの12月24日、さくらんぼ保育園にサンタクロースのおじさんが来てくれました。
ダンスを踊りながらドキドキ待っていたぼくたち、わたしたちに、おっきなプレゼントをくれました。
みんなちょっぴりびっくりしたけど、ちゃんとありがとうを言えたよ。
来年もまた来てね。
クリスマスを前に企業主導型保育施設「さくらんぼ保育園」は12月16日、奄美病院研修センター1階へ移転しました。
研修センター棟に入っていた精神科デイケアが今年6月に奄美病院内へ移転したのに伴い、保育園園舎として活用するため改修工事を進めてきました。
新園舎は施設1階の約半分に当たる南側部分に配置されています。
メインの保育室・乳児室は旧園舎に比べ2倍の広さを確保しました。
また多目的スペースやスタッフルーム、休憩室などのほか、園児用トイレやシャワー室も真新しくなりました。
さくらんぼ保育園が入る研修センター棟
隣接地ではグループホーム・賃貸アパート複合施設の整備も進んでいます
改修を終えたばかりの園舎
保育室と乳児室を仕切るアコーディオンカーテンは用途に応じて開閉できます
移転初日の保育園を訪ねました
真新しい施設でのびのび過ごす園児たち
この日のお昼ご飯はカレー。もぐもぐおいしそう
こちらは病院敷地の一角にある旧園舎です。
もともとは入院患者様の紬織り作業やリネン庫のための作業棟として整備されました。
2009年9月にさくらんぼ保育園が開設されてからは、職員や地域の子どもたちの保育の場として健やかな成長を見守ってきました。
15年間ありがとうございました。
【さくらんぼ保育園 新園舎】
住所 〒894-0044 鹿児島県奄美市名瀬浜里町171-1 1F(旧南西整形外科)
電話 0997(57)1500
ジングルベル♪ ジングルベル♪
奄美病院クリスマス会が12月14日(土)、各病棟で開かれました。
病院スタッフが全5病棟を訪問し、ハンドベル演奏から歌、踊り、島唄まで華やかな演目をご披露しました。
入院患者様も共に歌い踊り、一足早いクリスマス気分を味わっていただけたようです。
看護部長、副部長、師長によるハンドベル演奏でスタート。
美しい音色にうっとり
PSWとNs有志は華やかなメイクと衣装でノリノリ登場。
会場の皆さんと「上を向いて歩こう」を熱唱しました
ギターとキーボードの生演奏も!
ダンス♪ダンス♪
トリは島唄演奏。
この後の六調では見事な手踊りを披露する患者様もいらっしゃいました
外来ロビーに飾られたクリスマスツリー。
皆様に幸せが訪れますように・・・
※写真は一部加工しています
奄美群島民生委員・児童委員協議会の理事の皆さんが12月12日、当院へ見学に来られました。
民生委員はそれぞれの地域で住民の相談に応じ、必要な援助を行う方々で、厚生労働大臣から委嘱された「非常勤の地方公務員」と位置付けられています。無報酬のボランティアですが、行政機関や専門機関との橋渡し役として献身的に活動されています。
今回は研修の一環として、群島内の島々から理事12人と事務局の鹿児島県大島支庁地域保健福祉課職員2人が来訪されました。
「指定障害福祉サービス事業所あらいぐま」手作りのお弁当を召し上がっていただいた後、当院職員が病院の概要をご説明。病棟内や「グループホームひまわり」などを見学されました。
病棟内を歩いて見学
グループホームひまわりでは居室や食堂の様子もご覧になりました
初めて当院を訪れた方も多かったようです。病室のスペースの広さに驚く方、さまざまなグループ事業所があることを初めて知ったとおっしゃる方もいらっしゃいました。
当院を退院された患者様が地域で健やかに暮らしていく上でも、民生委員の皆さんのご理解、ご協力は不可欠と考えております。
今回をきっかけに奄美群島民生委員・児童委員協議会の皆様と当院とのご縁がつながっていけば幸いです。
またのご来訪を心よりお待ちしています。
※写真は一部加工しています。
奄美病院はこのほど、第三者の立場から病院機能を評価する公益財団法人日本医療機能評価機構の「病院機能評価認定」を取得しました。奄美大島の民間医療機関では当院のみで、認定は4回連続です。
病院機能評価事業とは国内の病院を対象に運営管理体制や提供される医療を学術的観点から評価し、質改善を支援するものです。
「患者中心の医療の推進」「良質な医療の実践1」「良質な医療の実践2」「理念達成に向けた組織運営」の4領域にわたって各評価項目が設定され、達成度別に4段階(上からS、A、B、C)で厳しく審査されます。認定を受けるには全項目でBランク以上の評価が必要となります。
当院は書面審査と訪問審査の結果、主たる機能種別:精神科病院の計84項目が基準に達しているとして10月4日に交付を受けました。うち18項目では前回より評価を1段階上げることができました。
日本医療機能評価機構の総括では「離島地域における精神科医療の中核病院として地域医療に多大な貢献をしている」「長年にわたり継続して病院機能評価を受審し、医療の質向上に真摯に取り組んでいる」などと評価をいただきました。
碩弘一朗業務課長コメント
「病院機能評価は『車検』のような感覚で受審しています。車を安全に走行させるには『車検』が不可欠なように、患者様やご利用者様を『完治』『寛解』という目的地まで安心してお届けできるよう、日々チェックし、整備・改善していきたいと思います」
認定期間は2029年7月までの5年間です。今後も慈愛の心で患者様に寄り添いつつ、さらなる地域精神医療の充実に取り組んで参ります。
12月4日から12月10日は法務省の提唱する人権週間です。
奄美病院看護部倫理委員会では毎年この時期に合わせ、職員から人権標語を募集しています。
今年の優秀作品は
1位 考えよう それは「誰の」 したいこと?
2位 認め合おう 十人十色の みんなの思い
3位 考えよう 自分の言葉 相手の気持ち
どの標語も相手の立場に立って思いやることや尊重することの大切さを訴えた素晴らしい作品ばかりです。
このうち1位の作品はポスターに仕上げ、院内やグループ事業所に掲示しました。
働く皆さんの心に少しでも思いを届けられたらうれしく思います。
青空に映えるブルーサルビア
花言葉は「尊重」
~第76回人権週間~
昭和23年(1948年)12月10日、国際連合第3回総会において、「世界人権宣言」が採択されました。
採択日である12月10日は、「人権デー」と定められています。
法務省は人権デーを最終日とする1週間(12月4日から12月10日)を「人権週間」と定めています。
いじめや虐待、性被害等のこどもの人権問題、インターネット上の人権侵害、障害のある人や外国人、アイヌの人々、性的マイノリティ等に対する不当な差別や偏見、部落差別(同和問題)、ハンセン病問題といった多様な人権問題が依然として存在しています。
これらの問題の解決には、私たち一人一人が様々な人権問題を、自分以外の「誰か」のことではなく、自分のこととして捉え、互いの人権を尊重し合うことの大切さについて、認識を深めることが不可欠です。
【法務省ホームページより抜粋】
奄美市立小宿中出身で全国高校サッカー選手権大会に出場する柳真生選手(鹿児島城西3年)の横断幕が11月27日、県道79号沿いの当院敷地前フェンスに設置されました。大会は12月28日に開幕予定。キバレ、柳選手!
鹿児島城西は11月17日の県大会決勝でインターハイ準優勝校・神村学園を1-0で破り、全国への切符を勝ち取りました。柳選手は攻撃の要となるトップ下で先発。県大会優勝は8年ぶりです。
横断幕は下方地区青少年健全育成連絡協議会が作成し、地域の皆様の目のつく場所にと当院へ掲出依頼をいただきました。設置箇所は現在建設中のグループホーム・賃貸アパート複合施設前フェンスです。近くを通った方はぜひご覧いただき、一緒に柳選手を応援しましょう!
奄美病院が隣接地に建設中のグループホーム・賃貸アパート複合施設の上棟式が11月11日、現地で執り行われました。餅投げは地域の方や当院利用者様など大勢の方にご参加いただき、無事な完成を祈願しました。
複合施設は鉄筋コンクリート造4階建ての構造。
1~3階にグループホーム、4階に賃貸アパートを整備します。
順調にいけば来春の開設を予定しています。
建設中の複合施設
施設屋上で行われた上棟式には工事関係者様や当院職員らが参列しました。
二礼二拍手一礼や乾杯でこの日を迎えられたことに感謝し、お供え物に焼酎を掛けて無事故を祈願しました。
四隅に供えられた丸餅やお米。
屋上はとっても高い!
奥に海が写っているのが見えますか?
餅投げが始まる午後5時にはナイロン袋を手にしたお子様から地域の方々まで続々と集まりました。
複合施設2階部分と隣接の研修センター2階から威勢よく餅やおひねり、お菓子がまかれると、歓声を上げながら夢中で縁起物の〝福〟を拾い集めていました。
みんなお餅は拾えたかな?大勢のご参加ありがとうございました。(右奥の建物が複合施設です)
奄美地区地域自立支援協議会の「第2回ピア交流会in奄美病院」が8月7日、奄美病院あらいぐま食堂で開かれました。精神疾患を抱える方々に地域で長く生活するための力をつけてもらおうと開催され、当院の入院患者様や通院患者様のほか、支援者、病院職員など約40人が参加しました。
今回のテーマは「わたしのトリセツ」について。「トリセツ」とは取扱説明書のことで、自分の特性や困りごとを周囲に知ってもらい、具体的な対策を考えるためのツールです。
自身の気持ちのバロメーターを①青(安定しているとき)②黄色(少し注意が必要)③赤(とても注意が必要)と信号のように3段階に分け、それぞれ「私のすること」「周囲にしてほしいこと」「周囲にしてほしくないこと」を書き出して可視化します。
この日は「黄色信号」について掘り下げました。まず当事者2名が自身のリカバリーストーリー(回復過程の語り)や「わたしのトリセツ」を発表しました。
眠れないときは
綾部大地さんは、自分の黄色信号を「悩みが多くて眠れないとき」と表現しました。解決方法としてチャットGPTを挙げ「いろいろな知識を提供してくれる。使っているうちに安心して眠れるようになる」と紹介しました。
さらに「チャットGPTは今なら無料。ぜひよろしく」と冗談を交え、会場を和ませる場面もありました。
まずは様子を見てほしい
元俊智さんは「黄色信号になるのは心がそわそわし出すとき。周りの声が気になり反応する自分に気付く。夜も寝つきが悪くなる」と分析。
作業所の職員や利用者に話を聞いてもらいながら気持ちを整理したり、頓服薬を服薬したりするなどの対策を説明した上で「自分で解決策を分かっているので周りの人は様子を見てほしい。そっとしてもらい、何かあったときに話を聞いてほしい」と語りました。
グループワークの後、全員で大きな円になって自分の黄色信号やしてほしいこと、してほしくないことなどを語り合いました。
出た意見は「眠りや食事のペースを妨害してほしくない」「話を聞いてもらいたい」など、してほしい対応は人それぞれ。解決方法として「ストレッチや軽い運動でリラックスする」「周りの人に私は調子が悪いと伝えて協力を仰ぐ」などの工夫が紹介されたほか、支援者から「たくさん話を聞いて、たくさん冗談を言う。少しでも発散してもらえたら」との声も上がりました。
さらに出席者からヘルプマークの紹介もありました。
内部障害など見た目だけでは分からなくても援助や配慮を必要としている人たちのための目印で、「困ったときは助けてくださいと知らせることができ、災害時も使える。このマークを周りに広めて、もし付けている人がいたら気に掛けてほしい」と呼び掛けました。
ヘルプマーク(左)は市役所や保健所でもらえるそうです。(※鹿児島県ホームページリンク)
終了後アンケートでは
「お互いの意見を共有する時間ができた」
「自分と同じような黄色信号の方もいて一緒だと安心した」
「参加者からマイナスの言動を言ってほしくない、話を聞いてほしいとの意見があった。スタッフとして少しでも話を聞いてあげられる環境をつくる必要があると思った」
などの声が寄せられました。
この日もにぎやかな笑い声が響き、和気あいあいとした雰囲気で進行しました。あっという間の1時間でした。
【前回のピア交流会はコチラ】
※記事内の当事者2名のお名前、写真はご本人の了解を得て掲載しています。
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