OTブログ

  • 2021.08.20

    「自分で着替えましょう」 -ズボンと靴下を履くための自助具紹介-

    今回、股関節の骨折後で足の曲がりが悪くなった方に対して、ズボンと靴下を履くための*自助具を作成しました。

     ズボンを履くための自助具は100均で購入した紐の先に洗濯ばさみを結び付けただけのものです。洗濯ばさみをズボンの腰部分に挟んで、紐を引っ張りあげて使います。安価で簡単に作成出来ますが、自分でズボンを履くことが出来ない方でも、自分で履くことが出来るようになりました。


    靴下を履くための自助具も100均で購入した薄いまな板を型紙に沿って切り抜いて、滑りを良くするために、裏地布を縫った布袋に入れ、引っ張りやすいように幅のある紐を縫い付けたものです。こちらは少し練習が必要ですが、誰かに履かせてもらおうと考えていた靴下を自分で履けるようになりました。


     

    このような自助具は販売している物もありますが、高価であり、購入してみても使えるようになるかどうかはわかりません。作業療法士はその方に合った自助具を考えて、安価で代用品を作成し、練習していくことも出来ます。お困りの際には是非、ご相談ください。

     

    *自助具とは

     障害や病気などによる麻痺、加齢による身体機能の低下を原因とする動作の困難を補うための道具や装置のことです。食事、入浴、家事、更衣、排泄、余暇活動など、日常生活の様々な場面において、身体の不自由な人の自立を助け、可能な限り自分自身で容易に行えるように補助し、日常生活をより快適に送るために、工夫された道具です。

    作業療法(OT)部門 門田良子

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