初期臨床研修

プログラムの理念と目標

錦江湾プログラム

基本理念

臨床研修は、医師が、医師としての人格をかん養し、将来専門とする分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、基本的な診察能力を身に付けることのできるものでなければならない。

基本目標

将来の専門性に係らず、医学・医療の社会的ニーズを認識しつつ、日常診療で頻繁に遭遇する病気や病態に適切に対応できるよう、プライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度、技能、知識)を習得する。

プログラムの特徴

  1. 病院全体で研修医を育てる環境
    20年以上の教育の歴史があり、病院の職員全員で研修医を育てようという意識があります。
    臨床教育に関する様々な経験を活かし、研修プログラムの改善を積み重ねていますので満足できる“学び”をご提供できます。
  2. 屋根瓦式研修が確立
    当専門研修プログラム(後期臨床研修)卒後3~5年目の専攻医が複数在籍しています。幅広い年代の医師や医療スタッフが少しずつ重なりあうことで強度が増す屋根瓦式の研修が可能です。先輩医師へ相談しやすく初期研修医として将来の目標をたてやすい環境にあります。
  3. 高度専門医療・専門診療科が充実
    急性期総合型病院として充実した救急医療と高度専門医療を行っています。内科系・外科系と多くの専門診療科が充実しており、院内で幅広い領域のローテーションが可能です。がんに対する診断、集学的治療も積極的に行っていますので、総合的な診療を経験することも出来ます。
    診療科間の連携が取れているということも当院の強みです。
  4. 責任のある診療
    診療科によっては、1年目の4月から患者様を担当します。もちろんバックアップ体制は整っており、日々の回診で直接指導を受けながら診療の基本を学ぶことができます。とても大変ですが、見学的な研修よりも責任感が求められ自ら勉強するようになり、早期に実力がついていきます。
    外科のローテーションでは、指導医や上級医のバックアップのもと、入院から周術期の管理・手術まで主体性をもって学ぶことができます。研修2年目で再度研修を希望する方には、術者の経験も可能です。
    コメディカルも研修医を担当医として扱ってくれますので、どんどん相談が来ますし、時にはサポートもしてくれます。非常に貴重な経験となるでしょう。
  5. 充実した勉強会
    各診療科で行われる朝のカンファレンス以外にも、各診療科の医師による研修医向けにテーマを決めた勉強会を行っており、幅広い知識・技術を習得することができます。ローテーション以外の診療科の講義を聞き、学ぶことが出来るので進路選択などにも役立つ環境です。
  6. 充実した福利厚生
    住宅手当・扶養手当などの支給があります(規定による)
    電子ジャーナル(病院契約)や教科書の配布も行っています。
              
年次報告(2023年度)