以下に当院において発生が考えられる主な倫理的課題について基本的指針を示します。
「DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)」とは、疾病の末期において、救命の可能性がない患者の心肺停止時に心肺蘇生を試みないという、医師から出される事前指示のことです。
心肺蘇生の有効性と予測される結果や合併症について患者や代理判断者に十分に説明し、理解と合意を得ることを前提とします。そのうえで、以下の原則に則り判断すると共に指示を出します。
当院においては宗教上の理由等により輸血を拒否している患者であっても「相対的無輸血治療」(注)を原則とします。治療を行うにあたっては、医師は患者に対し、輸血の必要性と、輸血を行わずに医療を行った場合の危険性、予測される結果について説明を行うとともに当院の上記原則に対して理解を得るよう努めます。しかし、相対的無輸血治療の方針に同意が得られない場合には他院への転院を勧告します。
従って当院では医師(可能であれば複数の医師)が輸血を行わなければ患者の生命に危険があると判断した場合には「相対的無輸血治療」の方針に基づき、輸血を実施します。
上記の相対的無輸血の基本方針は患者の意識の有無、判断能力の程度、成年、未成年者の如何にかかわらず適応することとします。
(注)相対的無輸血治療とは、患者の意思を尊重して可能な限り無輸血治療に努力するが、輸血以外に救命手段がないという事態に至った時には輸血をするという立場、考え方。
一方、絶対的無輸血治療とは、患者の意思を尊重して、たとえいかなる事態に至っても輸血をしないという立場、考え方。
人生の最終段階(いわゆる「終末期」)とは、以下の三つの条件を満たす場合を言います。
以上の他、
厚生労働省の「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドラインおよびその解説(厚生労働省 2018年3月改定)」を参考にして行うこととします。
医療行為(検査・治療・入退院判断、指示履行など)によって生ずる効果と負担を提示し、そのうえで、望まない医療行為を患者が拒否できる権利を認めます。ただし、当院の治療方針に理解が得られない場合には転院を勧めます。ただし感染症法などに基づき、医療行為の拒否は制限される場合があります。
以上
2019年9月18日
当院は信頼の医療に向けて、患者様に良い医療を受けていただけるよう日々努力を重ねています。
「患者様の個人情報」につきましても適切に管理することが非常に重要であると考えています。
そのために当院では、以下の個人情報保護方針を定め確実な履行に努めます。
当院が患者様の個人情報を収集する場合、診察・看護および患者様の医療にかかわる範囲で行います。
その他の目的に個人情報を利用する場合は利用目的を、あらかじめお知らせし、ご了解を得た上で実施いたします。
ウエブサイトで個人情報を必要とする場合も同様にいたします。
当院は、患者様の個人情報の利用につきましては以下の場合を除き、本来の利用目的の範囲を超えて使用しません。
また、その情報を第三者(※1)に提供いたしません。
当院は、患者様の個人情報について、正確かつ最新の状態に保ち、患者様の個人情報の漏えい、紛失、破壊、改ざん又は患者様の個人情報への不正なアクセスを防止することに努めます。
当院は、患者様の個人情報について患者様が開示を求められた場合には、遅滞なく内容を確認し、当院の「患者情報の提供に関する指針」に従って対応いたします。また、内容が事実でない等の理由で訂正を求められた場合も、調査し適切に対応いたします。
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