常盤 光弘
ときわ みつひろ
専門
2025年度がスタートしました。今春は107名の入職者を迎えて新たな船出となります。新卒のフレッシュな職員に加えて、経験豊かな既卒の皆さんと共に、当院をさらに活性化できることを願っています。
昨年度は垂水市でのサテライトクリニックの開院、脳腫瘍等(転移性脳腫瘍も含む)に対する放射線治療機器であるガンマナイフ治療装置の導入、病院隣接地の駐車場整備、手術室の増設などを主な事業計画として実行してきました。
ガンマナイフ治療においては2025年3月に稼働を開始したばかりですが、鹿児島県内のみならず県外からの治療要請にもお応えしており順調な運用開始となっています。
手術室の増設は様々な要因から2024年度中に稼働に持ち込むことができませんでした。今年度の5月に遅ればせながら稼働開始の予定となっています。手術室の利用状況に関してはいまだに250名以上の患者さんが当院での手術をお待ちの状態が続いています。この状況を早期に改善し、より良い医療を迅速に提供できるよう準備を急いでいるところです。
あわせて安全な手術を提供するために非常に重要な役割を担う麻酔科医の獲得が極めて困難な状況にありますのでリクルートにも注力しています。
2025年度は病院DX(デジタルトランスフォーメーション)に力を注いでいきます。
急速な発展を遂げているAI(人工知能)を病院の電話対応や予約、問診などの業務に活用し患者さんの利便性と安全性を向上させていきます。
また労働力人口が減少する中で医療業界の人材不足も顕著となってきています。その貴重な人材が、“人”でなければできないような業務に、持てる知恵と技量を存分に発揮できる組織にしていくことが急務となっています。このためにはAI利用だけではなく、業務改善の推進や様々なツールの利用が必要になります。
これからの改革は、当院を利用される患者さんやそのご家族に、より安全でわかりやすく、有効性が高く効率的な医療を提供することが目的です。そしてその目的を達成していくことによって当院の職員にとっては、やりがいをもって生き生きと働ける現場となっていけることを願っています。ただし、デジタル機器の利用や理解が困難な患者さんに対してはこれまで通り職員によるお一人お一人への直接の対応が必要となります。
どんなにデジタルを使った改革が進んでも基本理念である慈愛の心を患者さんに直接お届けできる私たちでなければならないと考えています。
2025年度も私共今村総合病院を何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年4月
院長 常盤 光弘
神田 直昭
かんだ なおあき
専門
上之園 芳一
うえのその よしかず
外科統括部長
専門
肥後 建樹郎
ひご けんじゅろう
循環器内科 主任部長
専門
一美 貴弘
いちみ たかひろ
泌尿器科 主任部長
尿路結石治療センター長
専門