常盤 光弘
ときわ みつひろ
専門
2023年4月から今村総合病院の院長を務めさせていただきます常盤光弘です。
前職を同一法人であるいづろ今村病院院長として1年間務めさせていただきました。今回は前任の帆北修一院長の退任にあたりまして、私が当院へ異動する形となりました。
現在、当院は1000名を超える職員を有し、428床の病床を32の診療科で運用しています。病院の基本理念といたしまして、1.医療を通じた地域社会への貢献 2.良心的な高度医療の提供 3.患者様の権利・主体性の尊重 4.快適な医療環境の提供 を上げさせていただいております。
日本の地方都市は共通して少子高齢化の波に抗うことが困難になってきている現状があることは皆様ご承知の通りです。病院運営に関しましても病院が存在する地域の活気が失われることになれば、病院も活気を失い職員を確保していくことも困難になります。私共は一医療機関としてだけでなく地域に存在する一企業として地域社会へ貢献することにより、鹿児島の地を元気づけていきたいと思います。そのためには高度な医療を提供できる体制を更に充実していかなくてはならないことは当然として、そこに良心と真摯さが組み合わされなくてはなりません。テクニカルスキルに加えてノンテクニカルスキル(例えばコミュニケーション能力、チームワーク、リーダーシップ、倫理観など)を十分に兼ね備えた人材を確保するとともに院内で育てていける体制を構築し地域に貢献していく所存です。
2017年に新築されたA棟館内は通路幅なども十分に確保されホスピタリティーに寄与しています。地域の子供さんたちに絵画コンクール開催を呼びかけ昨年度も多くの興味深い作品を応募いただき館内展示もさせていただきました。さらに昨年度には錦江湾を挟んで対岸の垂水市と、また近隣の鴨池校区コミュニティー協議会との包括連携協定を締結し地域の方々のご意見を大切にし、医療だけでなく様々な面での協力体制を構築しています。
新年度には初期研修医10名を含む計100名の新入職員を迎えます。心新たに活気のある今村総合病院を目指します。この病院で治療できてよかった、この地域にこの病院があってよかった、この病院で働けてよかったと言っていただける病院であり続けることを目標に2023年度をスタートします。
2023年4月
院長 常盤 光弘