臨床検査部

検査室

臨床検査とは、患者様から採取された血液や尿、体液の成分を検査する検体検査と、心電図や超音波検査、肺機能検査などの検査を行う生理機能検査があります。

検体検査では日々の精度管理調査に加え、検体管理システムを導入し迅速で正確な検査データの提供を行っています。

生理検査でも超音波認定技師の資格を持つ技師も多く、熟練した技術の提供を整えています。また、各種生理検査結果をリアルタイムで閲覧できるように現在整備を進めています。

 

 

2014年度からは当直体制をスタートさせ、24時間365日、院内で検査可能になりました。

また2017年の新病院移設に伴い、検査室も新しくなりました。

検体検査

            

生化学検査(日本電子:BM-6070)

生化学

生化学検査とは、血液中に含まれる様ざまな化学成分を調べる検査です。血液中の化学成分を調べることで、からだに異常がないか、疾患の有無や治療の経過観察等の診断に役立てています。院内では45項目を測定しています。

目的 検査項目
肝臓 AST、ALT、LDH、ALP、γ-GTP、ビリルビン 
腎臓 尿素窒素、クレアチニン
心臓・筋肉  CK、CK-MB(心筋)
膵臓 アミラーゼ、リパーゼ
栄養状態 総蛋白、アルブミン
動脈硬化 T-CHO、中性脂肪、HDL-C、LDL-C
貧血 血清鉄、TIBC、UIBC

 

 

 免疫学的検査(富士レビオ:Lumipulse L2400)

免疫学的検査では、B型肝炎やC型肝炎といったウイルスの抗原や抗体検査、腫瘍マーカー検査、甲状腺機能や心疾患に特異的なホルモンの検査を行っています。

また、九州・沖縄に感染者が多いとされるATL(成人T細胞白血病)の検査として院内でHTLV-1抗体の測定も行っています。

目的 検査項目
感染症 HBs抗原、HCV抗体、HTLV-1抗体
甲状腺 FT3、FT4、TSH
心疾患 トロポニンI、BNP
貧血 フェリチン
敗血症 プロカルシトニン 
腫瘍マーカー  CEA、CA19-9、PSA、IL-2R

血液一般検査(sysmex:XN-3100)

XN 3100

血液一般検査とは、主に血液中の血球成分(白血球や赤血球、血小板など)を調べる検査です。

血球成分を調べることにより、免疫機能や炎症、貧血の有無、出血の止まりやすさを調べることができます。

また、白血球には、好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球などの種類があります。これら白血球成分の割合を示したものが白血球分類です。

白血病や悪性リンパ腫が疑われる場合には、骨髄中の細胞を調べたり、血液中の白血球に特殊な染色を行い、病気の鑑別に役立てています。

細胞表面マーカー検査機器を用いて、末梢血幹細胞移植に必要なCD34定量を測定しています。その他に白血病や悪性リンパ腫などの解析も行っています。

免疫学的検査(Abbott:ARCHITECT i2000SR) 2
 

 

 

 


凝固・線溶系検査(sysmex:CN-6000)

CN6000

血管が傷ついて出血が起きたときに、血管や血小板、血漿成分等の働きによって血管損傷部位に血栓を作り止血を行います。凝固検査ではこの血液を固める機能を調べる検査です。

線溶系検査とは、血栓形成や血液凝固が過剰により、血液の循環が阻止されるのを防ぐための機能を調べる検査になります。

出血のしやすさを調べる検査のため、手術前の必須検査です。
また、血液を固まりにくくするお薬を服用されている方のモニタリングに必要な検査でもあります。

 
 
 

一般検査

主に尿や便を検体とした比較的痛みをともなわない検査です。

  尿検査

尿検査は腎臓や泌尿器系の疾患のみならず多くの疾患で異常を呈します。ですから、自覚症状など身体の異常を訴える前に尿検査によって疾患を早期発見することは、早期治療や疾患の進展防止に大いに貢献しているといえます。

UF 5000 S Corp

尿定性検査

・尿成分(pHや比重、赤血球、白血球、尿糖、尿蛋白など)を定性的に調べる検査です。

尿沈査

・尿中成分(赤血球、白血球、細菌など)の有無や形態を顕微鏡および機械にて観察します。

便潜血(OC-SENSOR iO)

一般便 便中のヘモグロビン量を測定し、消化管からの出血病変の診断に用います。

体腔液(脳脊髄液、腹水、胸水、関節液)

体腔内に貯留した液体を採取し、外観や成分(細胞数、pHや比重、糖、タンパク、電解質など)を観察、測定します。 各種疾患の診断上重要な検査です。

迅速検査

感染症や妊娠の有無を尿や鼻汁を材料として簡易キットで判定するスクリーニング検査です。検査時間は15分程度です。 検査項目としては、インフルエンザ、アデノウイルス、肺炎球菌、レジオネラ、A郡β溶連球菌、妊娠反応などがあります。

尿素呼気検査

kokisien1胃の中のヘリコ バクター・ピロリ菌感染を調べます。検査薬を服用し、服用前後の呼気をそれぞれ集めて検査します。内視鏡を使わない検査の中で最も精度の高い検査です。簡単に行える検査ですが、当日は絶食にて検査します。

 輸血検査

輸血業務内容に関してお知りになりたい方は輸血管理室のサイトへ 

 輸血管理室

生理機能検査

心電図検査

不整脈・狭心症・その他の心疾患の疑いを調べる検査です。ベッドに仰向けで、両手首・足首・胸に心電図用の電極を付けて検査します。

運動負荷心電図検査(マスター法)

2段の階段を昇降し、心臓に負荷をかけた後の心電図を記録します。安静時の心電図と比較することで、狭心症や心筋梗塞の可能性の有無を調べる検査です。

ホルター心電図検査

胸部に小型の装置と電極を装着して、24時間心電図を記録します。安静時の心電図のみではわからない不整脈や心筋虚血の有無、心拍数の変化、記録中の自覚症状が心臓に起因するものかどうか調べます。

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肺機能検査

haikinou1息を「吸う・吐く」という動作により、肺がどのくらいの量の空気を吸い込めるか、どのくらいの速さで吐き出すことができるかを調べる検査です。最大限に息を吸ったり吐いたりできる量を測定し、肺の大きさについて調べる肺気量分画測定(VC)、一杯まで吸った息を一気にどれだけ強く最後まで吐ききることができるかを測定する努力性肺活量測定(FVC)などがあります。

呼気中No測定検査

呼気中Noは気道に好酸球性炎症があると上昇します。呼気中Noをモニタリングすることで喘息の診断・治療評価を行います。

標準純音聴力検査

純音聴力検査では、難聴・耳鳴り・めまい等の耳の症状のある人の障害の程度と部位を判定する為に気導聴力と骨導聴力の2種類の検査を行っています。気導聴力を調べた後、骨導聴力を調べ2つの関係を比べて耳のどの部分が悪く難聴が起こっているかを判断します。

血圧脈波検査

両腕・両足首の血圧と、脈波伝播速度を測ることにより、動脈硬化を調べる検査です。動脈硬化の検査の中では最も患者様への負担が少ない検査です。

筋電図検査(神経伝導検査、針筋電図、大脳誘発電位検査)

神経系では神経細胞の電気信号が伝わることによって筋肉を動かしたり、感覚を伝えたりしています。体外から電気で刺激をしたり、力をいれてもらったりすることで、皮膚表面に貼った電極や筋肉内にさした細い針で、体内の小さな電気信号を検出する検査です。電気信号の伝わり方や速度などから、病変部の推定や障害の程度などがわかります。現在、専門医(日本臨床神経生理学会認定筋電図・神経伝導分野)が病歴や症状に応じた検査プランをたて、それに基づき検査を行ないます。

脳波検査

EEG1脳波検査は頭に電極を装着して覚醒時、睡眠時の脳波(脳細胞の電気的変化)を記録します。また、様々な刺激(目の開閉、呼吸負荷、光刺激など)に対する脳波の反応をみることによって、てんかんの診断と経過の判断をします。脳腫瘍、脳挫傷、脳出血、脳梗塞による意識障害などの疑いがある時にも検査します。

PSG検査

PSG1PSG2終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)検査では、睡眠時における脳波、呼吸、酸素飽和度、いびきなどの生体活動を様々なセンサーで記録します。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の精密な検査方法です。当院では夕方入院していただき、20時より検査を開始し、翌朝6時まで記録を行ないます。

 

超音波検査

超音波検査とは、人には聞こえない高い周波数の音(超音波)を用いて、体内のいろいろな臓器や血管を観察する検査です。超音波検査は人体にほとんど影響がない検査です。当院検査室では以下のような超音波検査を行っています。

心臓超音波検査

UCG1心臓の動きや形、心筋や弁の状態、血液の流れを観察し、心機能の評価を行う検査です。弁膜症(大動脈弁狭窄症、大動脈弁閉鎖不全症など)虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)心筋症(肥大型心筋症など)などの評価をします。

頸動脈超音波検査

carotid1carotid2頸動脈(頸部をとおる脳へ血液を送る血管)の動脈硬化を観察し、全身の動脈硬化の進行具合を推定する検査です。プラークの性状や可動性の有無、狭窄などの評価をします。

下肢静脈超音波検査

DVT1rDVT2r主に深部静脈血栓症(エコノミー症候群)の精査のため行う検査です。下肢の静脈血栓の有無やその範囲、可動性や性状などを評価します。

下肢動脈超音波検査

主に慢性閉塞性動脈硬化症の評価のため行う検査です。歩行時の下肢の痛み、下肢の冷感などの症状を認める場合などに、精査のため施行します。

腎動脈超音波検査

腎動脈狭窄の有無、腎内血流の評価、腎臓の形態的異常の有無を判別する検査です。

甲状腺超音波検査

甲状腺の形や大きさ、内部の性状や病変の有無を評価する検査です。

関節超音波検査

RA1rrRA2関節の性状や血流信号の有無などを観察する検査です。関節リウマチの早期診断や活動性の評価に有用です。

検査実績

検体検査検査項目数

 

   2018年度

   2019年度

   2020年度

生化学検査 1,140,957 1,234,290 1,190,993
血液学検査 207,518 224,567 219,144
尿検査 46,431 50,324 56,421
血液型 2,114 2,222 2,472
交差適合試験 2,511 2,797 3,123
不規則抗体 1,780 2,034  2,074
フローサイトメーター 554 471 521

生理機能検査数

 

   2018年度

   2019年度

   2020年度

心電図検査 5,977 6,466 6,190
肺機能検査 1,681 2,034 2,076
聴力検査 381 390 292
血圧脈波検査 399 433 426
脳波検査 303 354 288
PSG 70  87  49
心血管エコー 4,745 4,845  5,676
腹部エコー 2,003 2,339 1,862
筋電図検査 141 169 140

スタッフ紹介

坂江写真

臨床検査部部長

氏名  坂江 清弘(さかえ・きよひろ)

専門分野  臨床検査管理・病理学

   資格          

  • 日本臨床検査医学会臨床検査管理医
  • 日本病理学会病理専門医  
  • 日本病理学会病理専門医研修指導医
  • 病理解剖資格認定医  
  • 日本病理学会功労会員
  • 鹿児島大学医学部名誉教授
  • 医学博士(鹿児島大学)

 

 

                臨床検査部技師長

                氏名   神山 大春(かみやま・ひろはる)

 

 

病理検査(病理診断科)

 

 

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