IMRT(強度変調放射線治療)と呼ばれる最新の照射方法を採用し、病変の形、部位、大きさに合わせて照射量や強度を変化させ、病変以外の正常組織への侵襲(影響)を減らして治療を行えます。
従来放射線治療後に見られた肺炎、胃・十二指腸出血、膀胱・直腸障害など重篤な合併症を軽減できる治療機器です。
手術治療、化学療法および血管内治療とならび腫瘍に対する治療の大きな柱です。
手術治療と同様に局所制御を目的としますが、患者様への身体的負担が少なく、機能・形態温存を可能とする治療法です。
腫瘍に対する治療はいずれの治療単独では完治する場合は少なく、患者様の病状によりいくつかの治療を組み合わせて行う集学的治療が一般的となっています。放射線治療も放射線治療単独、あるいは手術や化学療法と組み合わせて行うなど患者様の状態に応じて治療計画が行われます。
放射線治療の特徴として、手術と比べて身体的な負担が少ない、機能・形態が温存可能となる、全身状態がよければ外来通院での治療が可能であること等があります。また、身体的な負担が少ないことから高齢者や全身状態の不良な患者様でも治療することが可能です。
最新の治療機器である「トモセラピー」が導入されました。
「トモセラピー」は、CT(コンピュータ断層撮影装置)とリニアック(放射線治療装置)を一体化させた装置で、正確に病巣部の照射部位と形を把握し、腫瘍に対してピンポイントに放射線を集中照射することが可能です。
当機器はIMRT(強度変調放射線治療)と呼ばれる最新の照射方法を採用しているので、病変の形、部位、大きさに合わせて照射量や強度を変化させることで、病変以外の正常組織への侵襲(影響)を減らすことができることが大きな特徴で、従来放射線治療後にみられた肺炎、胃・十二指腸出血、膀胱・直腸障害など重篤な合併症を軽減できる治療機器です。
基本構造は放射線照射装置が体の周りをらせん状に回転し、コンピュータ制御寝台が前後に移動するので、周囲360度、前後51カ所の方向から照射することができます。
当院では、腫瘍に対する治療の基本に「安心・安全」を掲げています。
安心の中に満足できる抗腫瘍効果、安全の中に機能・形態温存と治療後の合併症の軽減があります。これらを満足させることのできる最新機器を導入し、鹿児島の皆様へ貢献できるようさらに努めて参ります。