お知らせ

  • 2024.01.01 お知らせ

    新年のご挨拶



    新年あけましておめでとうございます。

    2020年から日本中を、また世界中を混乱に陥れた新型コロナウイルス感染症もようやく収束の段階に入り2023年暮れの時点では季節性インフルエンザのほうが勢いを増してきている状況にあります。しかし2023年度上半期はまだまだ医療機関にとりましては病院運営や院内感染対策の面、職員確保の点におきましても、この新興感染症は大きな脅威であり続けたことに変わりはありませんでした。
    コロナ対策の補助金がほとんど確保できない状況にあり、多くの医療機関が辛苦を味わう羽目に陥ったようです。そのようななかで、私共慈愛会今村総合病院におきましても厳しい経営状況と人材不足に悩まされてまいりました。

    新年を迎えまして、いつまでもこのような難局に苦しんでいるわけにはいきません。当院では様々な地域医療連携の構築、強化のための活動をリアルで再開しております。また、錦江湾を挟んで垂水市と包括連携協定を締結しており、いよいよ本年には垂水市で産婦人科のサテライトクリニックを開設予定となっています。さらに、地域に根差した病院の使命として地域の皆様の健康や福祉に一層寄与していきたいと考えています。
    病院の立地する鴨池校区のコミュニティ協議会とも包括連携協定を締結しており、昨年の10月には地域の皆様のご協力をいただきながら4年ぶりに「かもいけ健康まつり」を開催しました。健康教室や各種生理学的検査などを行うことにより疾患の早期発見や健康への意識改革推進につながったことと思います。今後もこれらの地域活動はますます重要になってくるものと考えております。

    当院は急性期病院でありER・救急総合内科を中心に24時間365日断らない医療を展開することをモットーとしています。疾患種別によりましては当院での治療が困難な例もございますので、患者様のために地域の他の医療機関の皆様とも緊密な連携を組ませていただくことが肝要と考えています。

    2024年には医師の働き方改革が本格化し、医療界はいよいよ大きな変革期を迎えます。また2025年問題もすでに始まっている実感があります。そのような中で1000名近くの職員、約100名の医師、428床の入院ベッドを有する当院がこれからの10年20年をどのような形で迎えていくのか、どう変貌していくべきなのか、地域の医療界の方々、介護関係の方々、地域住民の皆様にとって、一層頼りがいのある病院となるためにはいかにあるべきかを、問い続けていきます。

    本年も尚一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご多幸を祈念申し上げます。
     
    今村総合病院 院長 常盤 光弘

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