お知らせ

  • 2024.04.30 お知らせ

    オープニングセレモニーを挙行いたしました

    2024年4月29日(月・祝)慈愛会垂水サテライトクリニック オープニングセレモニーを挙行いたしました。

    開設者の公益財団法人慈愛会 今村英仁理事長が
    「今回、このようなご縁をいただきまして垂水の地に産婦人科クリニックを行政の皆さまと運営させていただくことに感謝いたします」と謝意を述べ、
    慈愛会垂水サテライトクリニック貴島佳子院長より、
    「現代女性は学業・仕事・家事・育児・介護・地域活動と忙しくなかなか自分の為に時間を費やすことができません。忙しい女性のお役に立ちたくて本クリニックは開設されました。垂水市の女性の皆さん、あなたの街に産婦人科クリニックができました。あなたの健康と人生を守るのはあなたの行動(受診)です。火・木曜日の午後と限られた時間ではありますがせっかく地元にできた産婦人科です。ぜひご利用ください」とご挨拶しました。

    開設地の垂水市 尾脇雅弥市長は「皆様のご協力のもと、今日この日を迎えることができますことに感謝いたします」と喜びの意を表されました。

    セレモニーでは、来賓の鹿児島大学 医歯学総合研究科 健康科学専攻 発生発達成育学講座 小林裕明教授、垂水市スーパーバイザーを務める鹿児島大学 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学分野 大石充教授にご祝辞をいただきました。



    <開設の経緯>
    垂水市と公益財団法人慈愛会では、子ども子育て支援や産科・婦人科の医療提供体制の充実を目指して「包括連携協定」を2022年5月10日に締結しました。また、2023年12月には「産婦人科医療体制確保事業に関する協定」を締結しました。

    垂水市においては、産科及び婦人科の医療機関がなく、妊婦健診や出産、思春期から老年期における女性特有の診療を行う場合は垂水市以外の医療機関を受診する必要がありました。こうした状況を少しでも改善するため、包括連携協定の連携事項のひとつとして垂水市内に産婦人科クリニックを開設する運びとなりました。

    <診療時間>
    毎週火曜日・木曜日(祝日除く)の13:30~16:30

    <診療予約>
    【電話予約受付】火・木 13:30~16:00 (TEL:0994-35-1583)

    WEB予約はコチラから。


     
  • 2024.04.27 お知らせ

    2024年度 今村総合病院モニター会議 モニター募集

    2024年度の病院モニターを募集いたします。

    詳しくは コチラ をご参照ください。
  • 2024.04.19 お知らせ

    看護部が公式SNSを開設しました

    当院看護部が公式Instagramを開設しました。

    リクルート情報や看護部の活動内容について投稿していきます!(^^)!
    皆様のフォローをお願いします。
     
    Instagram
  • 2024.04.05 お知らせ

    病院公式SNSを開設いたしました

    病院公式アカウントを開設いたしました。
    フォローいただけますと幸いです。

    Instagram(@imamura_sougou)

    Facebook(公益財団法人慈愛会 今村総合病院)

    他、今村総合病院が運営するSNSはホームページからご確認いただけます。
  • 2024.04.05 お知らせ

    院長あいさつを更新いたしました

    ホームページ「院長ごあいさつ」の文章を更新いたしました。
    詳しくは、こちらのページをご覧ください。
  • 2024.04.01 お知らせ

    令和6年度 入職式

    ―✧ 95名の新入職の皆さん、今村総合病院へようこそ ✧―

    公益財団法人慈愛会 今村総合病院では4月1日(月)、令和6年度入職式を開催しました。

    医師34名(初期研修医含む)、看護職26名、コメディカル24名、事務11名、合計95名の新入職員を迎入れ、常盤光弘院長は、式辞で次のように述べました。

    「今村総合病院へのご入職に感謝いたします。慈愛会職員の一員として地域貢献・人材育成に努めていただきたいと思います。
    一緒にがんばりましょう」

    2024年度、新しい仲間と共にスタートする今村総合病院をどうぞ宜しくお願いいたします!


     
  • 2024.03.28 お知らせ

    季刊誌「じあいのとびら」36号発刊

     
    じあいのとびら36号を発刊いたしました!(^^)!

    じあいのとびらは年4回発行される季刊誌です。
    院内各所に設置しておりますのでご自由にお取りくださいませ。

    ホームページからもご覧いただけます。

    じあいのとびら35号
     
     
  • 2024.03.21 お知らせ

    ★垂水市におけるクリニック開院のお知らせ★

    垂水市と公益財団法人慈愛会は2022年5月より子ども子育て支援や産科・婦人科の医療提供体制の充実を目指して包括連携協定を締結し、2023年12月には「産婦人科医療体制確保事業に関する協定」を締結しています。
    このたび、垂水市本町にて産科・婦人科の外来診療をおこなう「慈愛会垂水サテライトクリニック」を開院することとなりました。
    つきましては、地域住民の皆様に信頼される、温かで質の高い医療を提供していきたいと考えております。
    ご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

    医院名   慈愛会垂水サテライトクリニック
    標榜診療科   産婦人科
    診療日         毎週火曜日・木曜日(祝日除く)
    診療時間      午後1時30分~午後4時30分(予約制)
     ※診察は予約制となります。
      事前にWebもしくはお電話でのご予約をお願いいたします。
      予約電話番号及びWeb予約URLについては、準備ができ次第公開いたします。
    開設日        令和6年5月頃予定

    ※サテライトクリニックとは、病院が外来診療を行うために病院から離れた場所に開設する診療所(クリニック)のことです。
    ※妊婦健診、子宮がん検診、生理痛・貧血・不正出血・帯下の相談、産後育児期の体調不良、更年期障害などお気軽にご相談ください。
    ※本クリニックは分娩施設ではありません。
     また、妊娠34週以降の妊婦健診については分娩する病院をご紹介致します。
    ※車イス・ストレッチャーの患者様も診療可能です。

    慈愛会垂水サテライトクリニックの告知サイトを公開しました。
    https://www.jiaikai.or.jp/tarumizus

  • 2024.02.07 お知らせ

    薬剤部が公式SNSを開設しました

    当院薬剤部が公式Instagram、Facebookを開設しました。

    リクルート情報や薬剤部の活動内容について投稿していきます!(^^)!
    皆様のフォローをお願いします。
     
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  • 2024.01.15 お知らせ

    令和6年能登半島地震災害における日本医師会災害医療チーム(JMAT)派遣

    能登半島地震災害に伴う被災県医師会からの要請により、
    鹿児島市医師会から被災県の各避難所、救護所へJMATの派遣を行います。
    その第1陣として当院から4名の派遣を行うこととなり、壮行会が行われました。

    【派遣期間】令和6年1月19日(金)~1月23日(火)
    【派遣メンバー】医師1名(救急科内科 部長 大塚 暢)、看護師2名(副看護師長 中村 倫丈/クリティカルケア認定看護師・特定看護師、副看護師長 平川あゆみ/救急看護認定看護師)、事務職員1名(総務課 課長 福留 亮)

    壮行会では、今村総合病院院長 常盤光弘が
    「現地で苦しんでおられる方々に寄り添い、現場で不眠不休で頑張っておられる医療職の方々に少しでも安心と休息をとっていただけるようにチーム医療を展開していただきたいと思います。皆さんの活躍と安全を祈っております」
    と激励の言葉を述べました。

    大塚医師「自分たちに出来ることは限られていますが被災地の方々に寄り添いながら支援を行いたいです。また派遣期間中、病院に残るスタッフに感謝します」

    中村副師長「大きな手助けはできないかもしれませんが現状を目に焼き付け、普段自分たちがやってきたことを少しでも役立たせることができるように頑張りたいと思います」

    平川副師長「必要とされるものは何なのか探しながらできることを援助していきたいです」

    福留課長「初めての経験でわからないことばかりですが、チームとして自分ができる役割をしっかり務め、今村総合病院の名に恥じないように活動してまいります」とそれぞれ決意を述べました。

    今村総合病院は能登半島地震災害の1日も早い復興を祈念しております。


     
  • 2024.01.01 お知らせ

    新年のご挨拶



    新年あけましておめでとうございます。

    2020年から日本中を、また世界中を混乱に陥れた新型コロナウイルス感染症もようやく収束の段階に入り2023年暮れの時点では季節性インフルエンザのほうが勢いを増してきている状況にあります。しかし2023年度上半期はまだまだ医療機関にとりましては病院運営や院内感染対策の面、職員確保の点におきましても、この新興感染症は大きな脅威であり続けたことに変わりはありませんでした。
    コロナ対策の補助金がほとんど確保できない状況にあり、多くの医療機関が辛苦を味わう羽目に陥ったようです。そのようななかで、私共慈愛会今村総合病院におきましても厳しい経営状況と人材不足に悩まされてまいりました。

    新年を迎えまして、いつまでもこのような難局に苦しんでいるわけにはいきません。当院では様々な地域医療連携の構築、強化のための活動をリアルで再開しております。また、錦江湾を挟んで垂水市と包括連携協定を締結しており、いよいよ本年には垂水市で産婦人科のサテライトクリニックを開設予定となっています。さらに、地域に根差した病院の使命として地域の皆様の健康や福祉に一層寄与していきたいと考えています。
    病院の立地する鴨池校区のコミュニティ協議会とも包括連携協定を締結しており、昨年の10月には地域の皆様のご協力をいただきながら4年ぶりに「かもいけ健康まつり」を開催しました。健康教室や各種生理学的検査などを行うことにより疾患の早期発見や健康への意識改革推進につながったことと思います。今後もこれらの地域活動はますます重要になってくるものと考えております。

    当院は急性期病院でありER・救急総合内科を中心に24時間365日断らない医療を展開することをモットーとしています。疾患種別によりましては当院での治療が困難な例もございますので、患者様のために地域の他の医療機関の皆様とも緊密な連携を組ませていただくことが肝要と考えています。

    2024年には医師の働き方改革が本格化し、医療界はいよいよ大きな変革期を迎えます。また2025年問題もすでに始まっている実感があります。そのような中で1000名近くの職員、約100名の医師、428床の入院ベッドを有する当院がこれからの10年20年をどのような形で迎えていくのか、どう変貌していくべきなのか、地域の医療界の方々、介護関係の方々、地域住民の皆様にとって、一層頼りがいのある病院となるためにはいかにあるべきかを、問い続けていきます。

    本年も尚一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様方の益々のご多幸を祈念申し上げます。
     
    今村総合病院 院長 常盤 光弘
  • 2023.12.08 お知らせ

    季刊誌「じあいのとびら」新刊のご紹介

    じあいのとびら35号を発刊いたしました!(^^)!

    じあいのとびらは年4回発行される季刊誌です。
    院内各所に設置しておりますのでご自由にお取りくださいませ。

    ホームページからもご覧いただけます。

    じあいのとびら35号
  • 2023.12.01 お知らせ

    絵画コンクール開催時期変更のお知らせ

    公益財団法人慈愛会 今村総合病院では、2015年から将来国を担う子供たちに医療機関を身近に感じてもらうため、小学生・中学生を対象に絵画コンクールを開催しております。
    本年より、より多くのお子様にご参加いただくために、応募期間を冬休みから夏休みに変更することといたしました。

    第8回の作品募集は2024年7月~8月までの予定です。
    詳細につきましては改めてご案内させていただきます。
    どうぞよろしくお願いいたします。


    絵画コンクールについては コチラ よりご覧いただけます。


     
  • 2023.12.01 お知らせ

    紹介状なしで受診する方へお知らせ

    国の制度見直しにより、「他の医療機関からの紹介状なしで受診する方」については、
    「特別の料金」の対象になり、令和6年3月1日から金額が変更になります。

  • 2023.11.07 お知らせ

    第72回おはら祭夜まつりに参加

    第72回おはら祭夜まつりに、慈愛会の踊り連が参加しました。

    新型コロナウイルス感染症対応のため4年ぶりに復活した慈愛会踊り連。
    当院からは多職種合同、約40名の職員が参加しました。

    秋の夜風に吹かれながら鹿児島のパワーを感じるひとときでした。




     
  • 2023.11.02 お知らせ

    燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会を当院スタッフもサポートしました

    鹿児島で盛会のうちに幕を閉じた“燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会”。
    今村総合病院からは鹿児島県チーム帯同理学療法士、理学療法士協会コンディショニングサポート、救護班(会場医)としてお手伝いしました。

    参加した理学療法士は主にテーピング・アイシング・コンディショニング指導をおこない、
    「とても貴重な経験をさせていただきました。今後のスポーツ障害予防やトレーナー活動、臨床に活かしていきたいです」
    と選手からたくさんの感動とパワーをいただいたようです。

    10月8日~10日
    かごしま国体 剣道競技 
    帯同理学療法士/鮫島 智志 


    10月12日~16日
    かごしま国体 卓球競技
    帯同理学療法士/西牟田 亮 


    10月14日~16日
    かごしま国体 なぎなた 
    帯同理学療法士/橋口由美子 


    10月9日~11日
    かごしま国体 高等学校野球(硬式)競技 
    理学療法士協会コンディショニングサポート/(左から)岡弥津希、轟原与織、吉田研吾


    10月14日~16日
    かごしま国体 柔道
    救護班/福島 佳織医師(スポーツ整形外科)

    10月28日
    かごしま大会 ボウリング
    救護班/堂園 浩一朗医師(リハビリテーション科)



     
  • 2023.10.30 お知らせ

    第2回腎臓病教室を開催しました

    10月28日に開催しました第2回腎臓病教室に多数のご参加ありがとうございました。
    参加者から多数の活発なご質問を頂きました
    今後も3月に頃腎臓病教室の開催を企画していきますので、詳細が決まりましたらお知らせしていきます。


     
  • 2023.10.24 お知らせ

    第2回かもいけ健康まつりを開催いたしました

    テーマ:つながる地域、つなげる安心
    日 時:2023年10月21日(土)13:30~16:00(飲食ブースは11:30よりスタート、16:00より閉会式)
    会 場:今村総合病院1階・2階フロア

    共催:鴨池校区コミュニティ協議会 今村総合病院
    後援:鹿児島市 垂水市 社会福祉法人 高齢者介護予防協会かごしま

    秋晴れの下、4年ぶりに「第2回かもいけ健康まつり」を開催いたしました。
    午前中は通常診療でしたが鴨池校区コミュニティ協議会の皆さまを中心に出店・飲食ブースの会場づくり。
    MBCラジオの取材も入り、当院からは惠副看護部長が開催の意気込みを語りました!(^^)!



    <オープニングセレモニー>
    垂水市 尾脇雅弥市長も駆けつけてくださいました。
    (左から鴨池校区コミュニティ協議会 大野会長、垂水市 尾脇市長、今村総合病院 常盤院長、公益財団法人慈愛会 帆北理事長補佐、今村総合病院 有島事務長)
     

    オープニングコンサート/鹿児島市立鴨池中学校吹奏楽部


    <ミニコンサート>
    鹿児島国際大学音楽学科第1部
    (サクソフォンアンサンブル)


    鹿児島国際大学音楽学科第2部
    (金管アンサンブル)


    <相談ブース>
    薬剤相談・栄養相談・医療福祉相談・フットケア相談・スキンケア相談
    各専門スタッフが待機し、医師(かごしまオハナクリニック横山医師)による相談も承りました。


    <健康チェックブース>
    リハビリテーション部による体力測定


    リハビリテーション部による筋肉量測定(In Body)


    診療放射線部による骨密度検査


    臨床検査部による頸動脈エコー検査


    <体験ブース>
    総合内科看護師によるAEDの使い方


    臨床工学部による腹腔鏡手術の模擬体験


    臨床工学部による超音波エコーの模擬体験


    <ミニ講演>看護師による講演です。
    スキンケアについて


    認知症について


    <出店・飲食ブース>
    鴨池校区コミュニティ協議会(わたあめ・ポップコーン無料配布)


    垂水市(特産品販売)


    たるたるくんイベントコーナー


    一般社団法人APPLE(カップりんご)


    石田一龍(ラーメン・から揚げ・おにぎり)


    イオン鹿児島鴨池店(飲み物、お菓子)


    suginoya(ケーキ・焼菓子)


    からら®(から揚げMIX盛り、トルネードポテト)


    <鴨池コミュニティ慈愛アワード表彰式>
    永く地域に貢献されてきた方々を称えて表彰致しました。
    慈愛賞/長野實夫様
    鴨池コミュニティ賞/清水正子様
    特別賞/藏元政子様 今西秋弘様


    <閉会式>
    実行委員長 今村総合病院 神田直昭副院長が
    「かもいけ健康まつりの開催だけではなく今後は様々なイベントを企画していきたいと思います。
    今後ともどうぞ宜しくお願いいたします」とご挨拶し、第2回かもいけ健康まつりを無事終了しました。



     
  • 2023.10.20 お知らせ

    リビングかごしま「医療ホットライン」掲載のお知らせ

    生活情報誌「リビングかごしま」10/21号の“医療ホットライン”で今村総合病院の泌尿器科をご紹介いただいております。
    同科で主任部長を務める一美貴弘医師がインタビュー取材を受けました。
    ぜひご覧ください。

    リビング新聞電子ブックでもご覧いただけます。

  • 2023.09.27 お知らせ

    【プレスリリース】HTLV-1 抗体陽性患者における同種移植後の予後に関して調査結果を発表

    2023 年9 月27 日
    報道関係各位
    公益財団法人慈愛会
    今村総合病院
    【プレスリリース】
    HTLV-1 抗体陽性患者における同種移植後の予後に関して調査結果を発表
    【概要】
    中野伸亮今村総合病院血液内科医師・清風会クリニック院長、自治医科大学附属さいたま医療センターの仲宗根秀樹血液科教授・血液科研究室長、宇都宮與今村総合病院名誉院長兼臨床研究センター長、大分大学医学部の緒方正男腫瘍血液内科教授らの研究グループは共同で、日本の全国調査データベースに記録されている、成人T 細胞白血病以外の疾患に対する初回造血幹細胞移植(HSCT)を受けた合計25,839 人の患者(成人24,399 人、小児1,440 人)を対象に、移植前のHTLV-1 血清情報について分析を行い、造血幹細胞移植後の全生存期間、移植関連死亡率、および疾患関連死亡率を移植前のHTLV-1 の血清学的状態と関連させた調査を実施し、同種移植が施行された成人において、全生存期間、移植関連死亡率が、同小児において移植関連死亡率が、HTLV-1 キャリアでは不良であったことを明らかにしました。
    本研究結果は、2023 年9 月22 日に『The Lancet Regional Health - Western Pacific』(ザ・ランセット・リージョナルヘルス-ウエスタンパシフィック)に掲載されました。
    https://www.thelancet.com/journals/lanwpc/article/PIIS2666-6065(23)00220-1/fulltext

    【背景】
    ヒトT 細胞白血病ウイルスI 型 (HTLV-1) は、成人T 細胞白血病リンパ腫(ATL)を引き起こすことが知られているレトロウイルスです。このウイルスは、主に母乳感染で感染することが知られており、世界的にみて日本人では、このウイルスのキャリアは多いと考えられています。ATL を発症する患者は、HTLV-1 キャリアの5%未満とされており、キャリアの大部分はATL を発症することなく生涯を全うします。従って、HTLV-1 キャリアのうちで、ATL 以外の疾患に対して造血幹細胞移植(HSCT)が施行されることがあります。これまでのところ、ATL 以外の疾患を持つHTLV-1 キャリアに対する造血幹細胞移植 (HSCT) に関する、日本人単独の報告や小児に関する報告はほとんどありません。

    【調査結果】
    今回の研究は、本邦の造血細胞移植全国調査(移植登録一元管理プログラム;TRUMP)を基にした研究であり、2007 年1 月から2015 年12 月までの間で、本邦において、ATL 以外の疾患に対して造血細胞移植を施行した25,839 人を対象に調査を行った結果、348 人の患者が HTLV-1 抗体保有者(HTLV-1 キャリア)でした。他人の幹細胞を利用する同種移植、自分の幹細胞を利用する自家移植を受けた成人患者におけるHTLV-1 キャリアおよび非キャリアの数は、それぞれ15,777 人中237 人および8920 人中95 人であり、同種移植を受けた小児患者では1424 人中16 人でした。自家移植を受けているHTLV-1 キャリアである小児患者は確認されませんでした。幹細胞源、疾患リスク、または同種移植前のHCT-CIスコアに関して、HTLV-1 キャリアと非キャリアの間に有意差はありませんでした。
    同種移植が施行された成人患者における全生存期間 (P=0.020) と移植関連死亡率 (P=0.017) の多変量解析により、HTLV-1 陽性状態が重要な予後因子であることが示されました。
    同種移植が施行された小児では、移植関連死亡率は有意に高く、(P=0.019)、全生存期間には有意差はありませんでした。自家移植を受けた成人患者では、HTLV-1 キャリアであることは重要な予後因子ではありませんでした。成人同種移植患者では、サイトメガロウイルスの再活性化を認めた患者が、HTLV-1 キャリアで有意に多く(P=0.001)、それらの患者では移植後の予後は不良でした。

    【研究の意義】
    これまでHTLV-1 キャリアは、易感染などの報告はあったものの、造血幹細胞移植のリスクとなり得るかに関しては不明でありました。ATL に対する同種移植の成績は近年多く報告されているが、ATL 以外の疾患における、移植成績を検討することで、HTLV-1 キャリアが移植後の予後に及ぼす影響をより明瞭にすることができると考えられます。本研究では、HTLV-1 キャリアでは、成人患者の同種移植後の全生存期間および移植関連死亡率、小児患者の同種移植後の移植関連死亡率が不良であることが示されています。

    【プレス情報】
    (1)掲載誌:The Lancet Regional Health - Western Pacific
    (2)論文名:Outcomes in human T-cell leukemia virus type I carriers after hematopoietic stem cell transplantation for diseases other than adult T cell leukemia/lymphoma: a Japanese national survey
    (3)タイトル和訳:ヒトT 細胞白血病ウイルスI 型キャリアが成人T 細胞白血病/リンパ腫以外の疾患に対する造血幹細胞移植後の予後に及ぼす影響:本邦における全国調査
    (4)著者名;Nobuaki Nakano, Hideki Nakasone, Shigeo Fuji, Akihito Shinohara, Ritsuro Suzuki, Atae Utsunomiya, Tetsuya Eto, Satoko Morishima, Kazuhiro Ikegame, Yasutaka Kakinoki, Ken-ichi Matsuoka,
    Yasuo Mori, Youko Suehiro, Naoyuki Uchida, Ayumu Ito, Noriko Doki, Yukiyasu Ozawa, Junya Kanda, Yoshinobu Kanda, Takahiro Fukuda, Yoshiko Atsuta, Masao Ogata

    【本成果を得るにあたり援助をいただいた研究費・助成金】
    この研究は、独立行政法人医療研究開発機構 (AMED) のご支援を得て進められました。
    (助成番号17ck0106342h0001)。

    ※ご取材の際には、事前に下記までご一報くださいますようお願い申し上げます。
    ※本リリースは鹿児島県政記者クラブ、宮崎県政記者クラブ等に送信しております。
    【本研究内容に関するお問い合わせ先】
    公益財団法人慈愛会 今村総合病院 血液内科
    医療法人社団清風会 清風会クリニック 院長
    医師 中野 伸亮
    TEL : 0986-25-1177 FAX:0986-25-2325 E-mail:

    【本リリースの配信元】
    公益財団法人慈愛会 今村総合病院 総務課 企画広報係
    〒890-0064 鹿児島市鴨池新町11-23
    TEL:099-251-2221 FAX:099-250-6181 E-mail:

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