ガンマナイフセンター

 

ガンマナイフセンターのご紹介

ガンマナイフは定位放射線治療と言われる分野の頭部専用の放射線治療機器です。対象とする疾患は以下グラフのような頭蓋内の病変で、脳腫瘍や脳血管異常、三叉神経痛などを治療することができます。
日本では50台ほどのガンマナイフが導入されていますが、今回導入される機種はEsprit(エスプリ)と呼ばれる最新機種で、日本では4番目の導入となります。
ガンマナイフは192個のコバルト60の線源から放出されたγ線を、誤差0.5mm以内の精度で病変に集中し、照射していきます。精確な照射を行うためには、頭部の固定が必要で、当初は金属フレームを頭部にピン固定していました。しかし今回の最新機種ではプラスチックマスクで頭部固定できますので、治療に伴う痛みもなくなりました。また照射を1日で終了させる必要がなくなったので、直径が3cmを越える大きな病変にも分割照射で対応できます。
このように今まで以上に低侵襲で、治療適応も広がり、その効果も高い治療を、それぞれに最適な治療となるように勘案しながら、提供して参ります。

 

治療対象疾患

ガンマナイフ
<日本国内実績>1990~2019年12月

ガンマナイフの構造

現在のガンマナイフは、頭部の前後左右に配置された192個のコバルト60の線源から放出されたガンマ線を、誤差0.5mm以内の精度で病変の部分に集中的に照射する放射線治療機器です※図1
このような照射法は集光照射と言われます。文字通り太陽光をレンズで1点に集めるように病変に、ガンマ線を集中して照射します※図2

図1 ガンマナイフ断面図
ガンマナイフ断面図
図2

治療症例

ガンマナイフ治療に伴う変化は疾患毎に独特で、結果には個人差があります。

【症例01】転移性脳腫瘍

非常に大きな腫瘍の場合、手術とガンマナイフ治療を組み合わせる場合もあります。

転移性脳腫瘍
<手術前>右の病変の摘出手術前
転移性脳腫瘍
<手術後ガンマナイフ治療時>右側の摘出した部分と左側の未治療の腫瘍に照射
転移性脳腫瘍
<治療後12ヶ月>

【症例02】髄膜腫

髄膜腫
<治療前>
髄膜腫
<治療後4ヶ月>病変が壊死し、周囲の脳に浮腫が見られます
髄膜腫
<治療後7年>腫瘍は縮小し、周囲の浮腫は改善しています

【症例03】聴神経腫瘍

聴神経腫瘍
<治療前>
聴神経腫瘍
<治療後7ヶ月>腫瘍内部が壊死し、やや腫大しています
聴神経腫瘍
<治療後11年>腫瘍の壊死を来した部分は吸収され縮小しています

【症例04】脳動静脈奇形

脳動静脈奇形
<治療前>前頭葉に血管異常が認められます
脳動静脈奇形
<治療後13ヶ月>血管異常は消失しています