脳卒中センター

当センターのご紹介

今村総合病院脳卒中センターは脳神経外科と脳神経内科で構成されており、24時間体制で迅速に脳血管障害に対応しています。脳卒中とは、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など、突然発症する危険な疾患であり、迅速かつ適切な診断、治療が必要です。

当院には脳卒中診療を担当する8名の常勤医(脳神経内科医5名、脳神経外科医3名)が在籍しており、その内3名が神経内科専門医(脳卒中専門医2名)、脳血管内治療専門医1名、日本脳神経外科専門医1名の認定資格を有しています。これら脳卒中診療の専門医が、看護師、薬剤師、リハビリテーション科医師、リハビリテーション科スタッフ、栄養士等の脳卒中診療に関連する他職種からなるスタッフと共に協力しながら、脳卒中超急性期より治療、看護、リハビリテーション、栄養指導といった多数の側面から患者様の1日でも早い回復のために尽力しています。

治療実績

脳神経内科

項目 2022年 2023年
入院患者数 全体 569 582
脳卒中・TIA 456 411
脳梗塞 369 340
脳出血 87 71
急性期血栓回収術 11 13
t-PA投与症例 21 12

脳神経外科

項目 2022年 2023年
手術・検査件数 開頭脳動脈瘤頸部クリッピング 15 21
開頭血腫除去術 12 18
開頭腫瘍摘出術 2 6
水頭症手術 10 9
慢性硬膜下血腫洗浄ドレナージ 44 57
神経血管減圧術 6 5
STA-MCA - 1
内頚動脈内膜はく離術 - 4
その他 24 5
血管内手術 頸動脈ステント留置 1 0
脳動脈瘤コイル寒栓術 8 17
急性期血行再建術(血栓回収含む) 11 7
硬膜脳動静脈瘻 0 0
その他 0 0

SCU病棟

急性期脳血管障害の治療は、「Time is Brain」と表現されるように、時間との闘いになります。発症後速やかに専門病院での治療を行うことが予後に大きく影響します。

脳卒中入院患者様は脳卒中集中治療室( Stroke Care Unit = SCU  9床 )へまず入院し、超急性期治療を行い、その後は一般病棟へ、そして回復期リハビリテーション病棟ないし他院回復期へと移って頂き、自宅復帰、社会復帰に向けたリハビリテーションを頑張っていただきます。

SCU

専用病床:9床(3対1看護配置)

スタッフ
  • 脳神経外科:常勤医師3名(脳神経外科専門医1名)、非常勤医師3名
  • 脳神経内科:常勤医師5名(脳神経内科専門医3名、脳卒中専門医2名)、非常勤医師5名
  • 脳血管内治療科医:脳血管内治療専門医1名、脳血栓回収実施医1名
  • リハビリテーション科:常勤医師5名
  • 看護師
  • リハビリテーション療法士(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)
  • 病棟薬剤師
  • メディカルソーシャルワーカー

医療機器

80列CT
320列CT
Philips Ingenia 3.0T
Philips Ingenia cx/Achieva dstream 3.0T
バイプレーン血管造影装置
核医学検査(RI)装置

一次脳卒中センター( PSC: Primary Stroke Center )

当院は、一般社団法人日本脳卒中学会より、「一次脳卒中センター( PSC: Primary Stroke Center )」として認定※されています。

※PSC認定の要件

  1. 地域の医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる。
  2. 頭部CTまたはMRI検査、一般血液検査と凝固学的検査、心電図検査が施行可能である。
  3. 脳卒中ユニット(SU)を有する。
  4. 脳卒中診療に従事する医師(専従でなくてもよい、前期研修医を除く)が24H/7D体制で勤務している。
  5. 脳卒中専門医 1名以上の常勤医がいる。
  6. 脳神経外科的処置が必要な場合、迅速に脳神経外科医が対応できる体制がある。
  7. 機械的血栓回収療法が実施出来ることが望ましい。実施できない場合には、血栓回収脳卒中センターや包括的脳卒中センターとの間で、機械的血栓回収療法の適応となる患者の緊急転送に関する手順書を有する。
  8. 定期的な臨床指標取得による脳卒中医療の質をコントロールする。

回復期リハビリテーション病棟及びリハビリテーションセンターについて

当院は、回復期リハビリテーション病棟50床を有しおり、同じフロアにリハビリテーションセンターがあります。

365日、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がリハビリテーションを行っています。SCUの専従リハビリスタッフが在籍し、発症後すぐにリハビリを行えるのが当院の強みです。また、急性期からの摂食嚥下評価にも力を入れています。

リハビリテーション科の常勤医師も日々多くの患者様の診療・治療を行っており、患者様が日常生活を取り戻せるようにサポートしております。

担当医紹介