体外衝撃波治療

難治性足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療装置導入について

当院スポーツ整形外科では平成26年1月14日より体外衝撃波治療装置を導入いたしました。

泌尿器科領域で結石破砕に使用されている衝撃波を整形外科治療に応用して行う治療であり、2013年4月より難治性足底腱膜炎に対する保険適応が認められてから徐々に全国へ広まってきております。

なお、担当医は当院スポーツ整形外科 前園 恵慈 医師となります。

施行前検査等が必要となりますため、事前に当院スポーツ整形外科へ御問い合わせください。

体外衝撃波治療とは

泌尿器科領域で結石(いし)を砕くために使用されている衝撃波を、痛い部分や傷んでいる部分に対し照準・焦点を合わせ照射し治療する方法です。

効果

  • 難治性の腱炎・腱膜炎では正常ではない神経が侵入しており、衝撃波によりそれを一旦壊して新しい正常な神経の再生を促すことで除痛効果をもたらします。
  • 腱損傷の進行を止めます
  • コラーゲン代謝や腱細胞の増殖をコントロールすることにより腱の再生を促します

以上の効果により症状の軽減をはかります。

対象疾患

リハビリ・注射などの適切な保存治療を6か月以上受けても効果がない難治性足底腱膜炎が唯一国内では保険適応となっています。その他、国際衝撃波学会が適応としている疾患は以下の通りです。

  • アキレス腱炎
  • 上腕骨外上顆炎
  • 偽関節
  • アキレス腱付着部炎
  • 石灰沈着性腱板炎
  • 疲労骨折
  • 膝蓋腱炎
  • 大転子部痛
  • (早期の)無腐性骨壊死、離断性骨軟骨炎

ただ難治性足底腱膜炎すべてが適応となるわけではありませんので最終的には医師の判断となります。

治療をしてはいけない方

  • 感染している方
  • 多発性神経炎
  • 骨端線(成長線)への照射
  • 悪性腫瘍(がん)の方
  • 肺への照射
  • 妊婦
  • 血栓・血液凝固異常のある方
  • 脳、脊髄、大神経への照射
  • ペースメーカー装着者
  • 多発性関節炎

必要な検査

  • 足部レントゲン
  • 下肢エコー
  • MRI ※施行前、施行後6ヶ月、12ヶ月施行し評価します。

治療の流れ

1.外来受診

体外衝撃波担当医(前園)の外来受診

2.病変部の評価

問診・診察、また画像による病変部の評価を行います。
上による総合的な判断により適応があれば体外衝撃波担当医(前園)と治療日を決定します。

3.衝撃波治療施行

(1回30~40分程度、1回/月、3ヶ月間)座位または仰臥位で施行できます
※入院は不要で治療後にそのまま歩いて帰れます。

費用

  • 初回治療時に3割負担で15,000円、2回目以降は診察・検査料のみかかります。
  • その他施行前検査(エコー、MRIなど)の費用がかかります。

ドーピングについて

薬剤は使いませんのでドーピング違反となることはなくスポーツ選手にも安心して施行できます。

治療後の運動制限

基本的に運動制限はありません。

足底腱膜炎を患い、様々な治療法を受けてもなかなか改善せずに困っているアスリートの方は是非ご相談ください。

体外衝撃波治療を御希望の方は当院スポーツ整形外科へお問い合わせください。

お問い合わせ

スポーツ整形外科外来

TEL.099-251-2221

スポ-ツ整形外科外来予約専用電話

TEL.099-204-9861

【受付時間】 平日:14時~17時