OTブログ

  • 2023.02.25

    さまざまな視点を持てる男になりたい

    今回、短母指対立スプリントという装具をはじめて作成しました。
    学生時代、指の装具など作ったことがありましたが、装具を数年ぶり?に作ってみたところ・・・難しかったです。不器用さをまざまざと感じさせられました。
    この装具は、親指が他の指と向き合うように補助する装具であり、今回は脳卒中などで親指が動かしづらい方を対象に考えて作成してみました。装具をつけることで、人差し指のわずかな曲げ伸ばしの動きで物をつまむことができるようになります。
    手や指を動かすリハビリに取り組んでいても、場合によっては装具等で動きを補うことが必要な状況も出てきます。
    「動かない・・・」「できない。」「できないからしない・・・」でリハビリが終わらないように
    「今ある動きでできることはないのか」「何か方法はないのか」と、何か次の一手を考えられるように、さまざま視点をもつことの大切さを振り返ることができました。

    病気や怪我によって、これまでできていたことに支障をきたしている方が「その人なりの、その人らしい生活」ができるようになるために取り組むことが作業療法です。そのためには、患者さまの声に耳を傾けて、伴走者のひとりとして関わっていくことが作業療法士としての重要な役割だと思います!

    今回は装具という道具の作成でしたが、今後も関わる方の生活がより豊かになるように、“さまざまな視点を持てる男”になれるよう努力していきたいと思います。
                                                作業療法士 濵田 大輔

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