画像診断科では、一般撮影装置、乳房撮影装置、骨密度測定装置、X線TV装置(DR)、ポータブル撮影装置、マルチスライスCT装置、1.5テスラMRI装置、超音波装置を用いて画像診断を行っています。
スタッフは常勤放射線科医1名、診療放射線技師10名(男性:5名、女性:5名)で構成されております。
医療の高度化に伴い我々診療放射線技師も他医療職と同様に専門分野毎の認定制度が動き出しました。胃がん検診専門技師、超音波検査士等の資格取得を推進するとともに、医療安全を守るためセーフティマネジメントにも力をいれています。また2023年3月には、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構の施設・画像認定を取得しました。
スタッフ一同、安全かつ最良最適な医療と患者様への心ゆたかなサービスの提供を目指しています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 志村 | - | 志村 | 志村 | 志村 | - |
午後 | - |
検査名 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
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一般撮影(ポータブル撮影含む) | 12,720件 | 12,060件 | 11,951件 |
マンモグラフィ | 2,274件 | 2,301件 | 2,376件 |
骨密度測定 | 306件 | 310件 | 367件 |
CT | 2,550件 | 2,874件 | 3,210件 |
MRI | 828件 | 941件 | 966件 |
超音波検査(消化器) | 7,457件 | 7,672件 | 7,590件 |
超音波検査(甲状腺) | 90件 | 86件 | 102件 |
上部消化管検査(胃・小腸) | 1,287件 | 1,076件 | 1,173件 |
下部消化管検査(大腸) | 25件 | 19件 | 6件 |
乳房撮影装置はFUJIFILM社製 AMULETのデジタルマンモグラフィを使用しています。この装置は低線量化と瞬時な画像表示、新画像解析技術での高画質化が可能となっております。マンモグラフィ検査は、乳房を挟みながら圧迫して、上下方向から1枚ずつ、左右方向から1枚ずつ、合計4枚撮影します。
触っても判らないような早期の小さな乳がんはもちろん、しこりを作らない乳がんを白い影(腫瘤影)や非常に細かい石灰砂の影(微細石灰化)を見つけるのに最も有効な検査となります。撮影は女性の診療放射線技師が担当し、読影は「検診マンモグラフィ読影認定医師」が行っております。
また2023年3月には、NPO法人日本乳がん検診精度管理中央機構の施設・画像認定を取得しました。
骨密度測定装置はHOLOGIC社製のHorizonCiを使用しています。この装置はX線を用いて、腰椎と大腿骨頚部の2ヶ所を測定し、骨粗鬆症の診断や治療効果判定、ステロイド投与による骨量減少の観察、検診などに有用となります。日本人の10名に1人は骨粗鬆症にかかっていると推定されています。骨折の影響で寝たきりになったり、慢性腰痛に悩まされたり、背中が曲がったりして生活に支障をきたすなどの問題も発生しています。腰椎や大腿骨の骨折で寝たきりにならないためにも定期的な検査をおすすめします。
CT撮影装置は、Canon社製の64列マルチスライスCT(Aquilion CXL)を使用しています。
マルチスライスCTとは、1回転の撮影で複数の画像を撮影することができる装置のことで、患者様に負担をかけることなく広範囲の撮影が可能です。これにより撮影時間が大幅に短縮し、胸部~下腹部までを約7秒の息止めで撮影することができます。
マルチスライスCTでは薄くスライスした画像を重ね合わせることで、任意の断面の画像を作成する多断面表示(MPR)や骨・血管の3D画像を容易に作成することが可能となりました。3D画像では、任意の角度や方向から観察することにより血管の走行や病変の状態を詳しく診断することができます。
仮想注腸画像
この検査では、大腸バリウム近似の画像で大腸全体の外観をチェックします。
比較的簡便で低侵襲に検査を行えるほか、大腸スクリーニング・大腸癌の術前診断・内視鏡挿入困難例・炎症性腸疾患や良性病変の評価など幅広い領域で有意な情報が得られます。
MRI撮影装置は、Canon社製の1.5テスラMRI装置(EXCELART Vantage™ Powered by Atlas) を使用しています。
Vantageシリーズの優れた特長である「軸長149.5cm、開口径最大65.5cmのスリムでワイドな架台から生まれる開放感」、「独自のPianissimo™(ピアニシモ)」、「全身血管を撮像する非造影撮影」をさらに進化させました。空間を広く感じるような架台部配色の工夫、架台内照明の採用により、患者様の不安を軽減し、より快適に検査を受けていただけます。さらに、Canon社従来比約1/3に軽量化したやわらかく、軽いコイル「Atlas SPEEDER™」 は、検査時の圧迫感を低減し、より快適な検査環境を実現します。当院では主に、頭部、脊椎、MRCP(膵胆管系)、骨盤部の検査を行っています。
超音波検査は体に対して低侵襲な超音波を用いて、体の中に発信し帰ってきた反射波を画像にかえて体の中の様子を観察する検査です。現在では装置の性能も良く、広い領域で診断や治療に役立っています。妊娠している方や小児でも安心して検査が受けられます。
適用範囲は腹部(消化器系)、甲状腺、心臓、血管系、骨盤部などが行われます。
画像診断科技師は、腹部(消化器系)、甲状腺、検診頸動脈を担当しています。
適用:腹部(消化器系)、甲状腺、心臓、血管系、骨盤部 最近では造影超音波(肝臓)などが、行われている。
当院には2台のX線TV装置が稼動しています。両装置ともCanon社製(Ultimax-i,ZEXIRA)で間接変換方式FPDを搭載しており、撮影後さまざまな画像処置が可能です。検査は主にバリウムなどの造影剤を用いて行う消化管(胃・小腸・大腸など)の撮影ですが、嚥下造影など、さまざまな種類の検査を行っています。消化器撮影の大部分は診療放射線技師が行っています。その他の透視下撮影においては、消化器内科、外科、婦人科などの先生方とコミニュニケーションを取りながら、診断能の高い画像を提供できるよう努めております。