当院は115床の中小規模の病院です。専門性の高い急性期医療の一部を残しながら急性期から在宅医療の架け橋として重要な役割を担っています。
令和2年に在宅療養支援病院3を取得しました。訪問診療の看護師も同行し在宅での患者様、ご家族の状況を把握し看護師として支援できるように努めています。
入院時から退院後の生活を見据えた医療・看護の提供や地域との連携がますます必要となります。一日でも長く住み慣れた地域、自宅でその人らしく生活できるよう生活を支える看護にも取り組んでいます。
看護師が病院の役割を理解し、専門性を発揮しながら看護の質を高め、患者の生活を重視した看護が提供できる看護師の育成を目指して努力していきたいと考えています。
看護部長 藪下 和代
心と心をつなぐ医療
人々が健やかに生涯を送ることができるように一人一人のパーソナリティーを大切にし相手の心に届く慈愛の看護を実践します
緩和ケアは、その方が抱える苦痛に対し、さまざまなアプローチを行うケアです。その苦痛が身体症状に留まらず、生活や価値観にまで及ぶ中、まずは“その方を大切に想う”ことから始まるケアだと感じています。患者さんやご家族の「今ある想い」に耳を傾け、傍に寄り添い、一緒に考え悩み続けていきたいと思っています。またその方々がいつでもどこでも緩和ケアを受けることができるように、関わるスタッフの育成にも力を入れています。病棟と外来と在宅を行き来しながら、チームで支え続けていきます。
子育てのため時短勤務にて、現在は病棟に所属しており感染制御(ICT)チームメンバーとして活動を行っています。院内の感染管理担当看護師とともに定期的にラウンドを行い、基本的な感染対策の指導・教育を行い標準予防策の浸透に努めています。患者様に安心・安全な医療、職員が安心して働ける環境を提供できるように取り組んでいます。また、県内の認定看護師と共に地域への研修会・ラウンド等の支援も行っています。
がんの痛みは、身体的、精神的、社会的、スピリチュアルなど様々な理由で出現します。 このような患者さんの痛みを理解し、痛みを和らげる方法を患者さんやご家族と一緒に考えていくことを大切にしています。そして少しでも痛みが軽減し、患者さんそれぞれがその人らしい生活を送り、生活の質(QOL)を高めることができるよう、緩和ケア病棟のスタッフと共にケアの提供を行っています。痛みについてお困りのことがあればいつでもご相談ください。
外来における患者様・ご家族との療養面談を主として、糖尿病教室の担当等も行っています。自覚症状がない中で、多岐に渡る自己管理を継続していくことは容易なことではありません。患者様の生活背景を理解した上で、患者様が社会生活との折り合いをつけながらセルフケア行動に取り組めるよう一緒に考えていきたいと思います。また、院内外の多職種と連携をとりながら、チーム医療とセルフケア支援の質向上に貢献できるよう努力したいと思います。
創傷管理関連
ろう孔管理関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
当病棟には高齢者、認知症の患者さんも多く入院されます。認知症患者さんの中には自分の事をうまく説明できずに落ち着かず、眠れない、食事が摂れないという方も多いです。適切な栄養や水分が摂取できているか、適正な抗精神病薬等が使用できているか患者さんの代弁者として効果的な治療が行えるよう支援できればと日々関わっています。