潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患の専門的な医療を提供しています。
多職種で構成された「IBDチーム」が、それぞれの専門知識を生かし、連携しながら、患者様が安心して毎日の生活を送ることができるようにサポートしていきます。
炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎とクローン病は「難病の患者に対する医療等に関する法律」における指定難病でありその原因、病態には未解明な点が多くあります。
「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班」における多施設共同研究班へ当院から研究協力者として参加しています。
※難病の病気の解説、各種制度、難治性疾患研究班情報、患者会情報が知りたい方は・・・
難病情報センター「公益財団法人難病医学研究財団ホームページ・クローン病」へ
難病情報センター「公益財団法人難病医学研究財団ホームページ・潰瘍性大腸炎」へ
IBDとは、Inflammatory bowel disease(炎症性腸疾患)を省略したものであり、腸管に炎症をきたす疾患の総称です。狭義には、潰瘍性大腸炎・クローン病を示します。 近年、IBD患者数は全国的に増加の一途をたどり、今後も更に増えていくことが予想されます。 食事をはじめとした生活環境の欧米化が、その一因ではないかと言われています。その他にも、免疫機能が過剰に働く自己免疫疾患であるということ、遺伝的要因が少なからず関与しているということなどが解明されてきましたが、根本的な原因は現代の医学でも特定されていません。 そのため、IBDは厚生労働省の指定難病として認められています。
IBDそのものを完治させる方法こそ確立されてはいませんが、レミケードやヒュミラといった生物学的製剤の登場をはじめ、この数年間でIBD治療の選択肢は飛躍的に増えました。 それらの中から、患者様の状態にあった最適な治療法を選択し早期に開始することで、寛解導入(良い状態にもっていく)、寛解維持(良い状態を持続させる)、さらには患者様のQOL(生活の質)の改善・向上に繋げることができます。
当科では、下記のガイドラインや指針に基づいた診断・治療・検査を行っています。
・炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン(日本消化器病学会)
・潰瘍性大腸炎・クローン病診断基準・治療指針(厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」)
IBDは比較的若い年齢での発症が多く、現時点では完治する方法のない難病であることから、長い期間に渡って病気と付き合っていかなければなりません。その間に、病気の状態だけでなく患者様の生活環境も変化していきます。進学や就職、結婚や出産といった大切なイベントを迎えられる際に、ご自身の病気について様々な悩みや不安を抱かれることと思います。
日常生活には欠かせない、食事や経済的なことも心配されておられるのではないでしょうか。
患者様が安心して毎日の生活を送ることができるよう、多職種で構成された「IBDチーム」がそれぞれの分野の専門知識を生かし、連携しながら皆様をサポートしていきます。
IBD外来内に、ご意見箱を設置しております。
ご質問やご要望、相談したいことなどございましたら、所定用紙にてご意見をお聞かせ下さい。それぞれの分野の専門職員がお答え致します。
ご希望がございましたら、直接相談できる場を設けさせて頂きます。
クローン病の患者様へエレンタールの飲用方法、食事内容などについて多職種で関わった内容を振り返り、指導内容の改善点、今後の方針について検討しました。
高齢で独居の患者にIBDチームとして支援できることは何か検討した。福祉・介護保険・地域連携など社会資源を活用し、バックアップ体制を整える必要があると話し合った。
内視鏡看護師・医療クラークより、薬剤アレルギーのある患者様の症例について、今後の治療や栄養療法、患者様との関わりについて検討しました。
クローン病の患者様へエレンタールの飲用方法、食事内容などについて多職種で関わった内容を振り返り、指導内容の改善点、今後の方針について検討しました。
入退院を繰り返すクローン病患者について、今後のサポート体制を検討しました。
潰瘍性大腸炎治療薬について勉強会を行いました。
小児IBD患者の自立と支援について、学童期ならではの種々の事情がありチームとしてどうサポートできるかを検討しました。
消化器内科医師より、定期受診が困難なクローン病患者様の症例について、チーム医療の重要性の検討を行いました。
新規治療薬についてスタートアップミーティングを行いました。
クローン病患者の軽症~中等症患者に対してのステロイド薬について勉強会を行いました。
内視鏡看護師、外来クラークで薬の服用がきちんとできていない潰瘍性大腸炎患者様について症例検討を行いました。
便秘症について勉強会を行いました。
理学療法士、栄養士によるIBD患者における体組成検査の利用の有効性について症例検討を行いました。
<予約制> 学会等により休診となる場合があります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | ― | 大井 | 大井 | ― | 大井 | 大井 |
午後 | 大井 | 大井 | 大井 | ― | 大井 | ― |
大井 秀久
おおい ひでひさ
消化器内科部長
専門
医学博士・日本内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会九州支部評議員
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器病学会九州支部評議員
日本大腸肛門病学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会評議員
診察終了時に、医師より患者様へ次回受診日を確認し、予約させて頂きます。ご都合が悪くなられた場合は、お電話での予約変更も可能です。
いづろ今村病院の代表番号へお電話を掛けて頂き、「IBDセンターの予約の電話です」と電話交換手へお伝え下さい。患者様のご希望日時と、予約の空き状況で、担当者により日程調整をさせて頂きます。
当院は原則予約制とさせて頂いていますが、症状増悪の場合は早めに受診して頂くようにお勧めしています。
いづろ今村病院の代表番号へお電話を掛けて頂き、「IBD外来の受診希望の電話です」と電話交換手へお伝え下さい。
念のため、ご入院の準備をして来院されて下さい。
お電話でのご予約が可能です。
いづろ今村病院の代表番号へお電話を掛けて頂き、「IBD外来の予約の電話です」と電話交換手へお伝え下さい。ご指定日時、患者様のご希望日時がございましたら、担当者により日程調整をさせて頂きます。
FAXでの紹介状送付をお願いすることがございます。
また、当日検査をする可能性もございますので、絶飲・絶食でのご来院をお願い致します。
TEL:099-226-2600 (代表)
FAX:099-226-2181(地域連携室)