採血から結果報告まで※40分以内を目標に迅速で正確な検査データを提供すべく日々努力しています。臨床検査科は11名(女性技師7名、男性技師3名、検査補助者1名)で構成されており、血液や体液、尿などを材料とする検体検査、患者様に直接触れて体の状態を調べる生理機能検査を行なっています。(※一部検査を除く)
信頼されるデータを提供できるよう、電子カルテシステムと臨床検査技師の確かな目でのチェックを何重にも行なっています。
認定超音波検査士、日本睡眠学会認定技師、細胞検査士、国際細胞検査士、認定血液検査技師、認定輸血検査技師、認定心電図専門士等の認定、資格取得を推進するとともに患者様に寄り添った検査を施行できるよう接遇教育にも力を入れています。
当科ではスタッフ全員が意欲的に意識改革、業務改善に取り組み最良最適な医療サービスの提供を目指しています。
患者様の安全を第一に優先し、プロとしての自覚、向上心を忘れず、正確かつ迅速な検査、患者様が安心して検査が受けられるような丁寧な対応、環境、情報を提供します。
検査結果値の正確性を継続するために実施しています。
毎日決められている標準物質を測定して正しい検査結果報告がされることを確認します。
外部の施設と比較しても正しい検査結果報告がされることを確認します。
参加状況(2023年)
心臓の検査で、不整脈や心肥大・狭心症・心筋梗塞などがわかります
階段の上り下りを繰り返し行い、脈拍が上昇した時の心電図の変化を見る検査です。
労作によっておこる狭心性や不整脈がわかります。
通常の心電図では記録できない微小な心電図(遅延電位)を記録します。心臓突然死や失神の原因となる重症不整脈の発生リスクを予測する検査です。健康診断などでブルガダ症候群や原因不明の失神の可能性が疑われる場合の精密検査に行なわれます。 15分から20分間心電図を測定しますが、患者様の様子や心拍数によって前後します。
超音波で診断したい臓器にむかって機械を当て、その反射を映像化することで臓器の状態を見ます。
心臓や血管の動きや形・血液の流れを調べることができる検査です。心肥大、心拡大、心筋梗塞とその範囲などが診断できます。弁の形や動きから、心臓弁膜症とその程度を判定します
脳に繋がる大事な血管である頚動脈のつまりや動脈硬化の程度を詳しく調べることができる検査です
足にある深部静脈血管に血栓(血のかたまり)があるかどうか調べる事ができる検査です。矢印の部分が血栓(血のかたまり)です。赤い部分には血液が流れています。血管が細くなっているのがわかります。この血のかたまりの一部が血流にのって肺に流れて肺の血管を閉塞してしまう(肺塞栓)危険があります。これを深部静脈血栓症/肺塞栓症といいます。
腹部臓器の状態を調べる検査です。胃や腸、肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓、大血管の様子を観察することができます
血清成分を用いてウイルス性肝炎の抗原、抗体・腫瘍マーカー・甲状腺ホルモン・心疾患マーカー等
11項目を測定しています。
自動血球計算装置を用いて血液中の細胞(白血球・赤血球・血小板)などの数を測定します。
主に次のような項目を測定します。
白血球や赤血球、血小板などの細胞成分の形態を検査します。
尿は健康状態を確かめる大切な指標です。
尿中の各種細胞、たんぱく、糖などによって体の基本情報をさぐる検査です。
腎臓や膀胱の異常、糖尿病、肝臓病などを発見する手がかりとなります。
癌やポリープなどの病変が大腸などに発生すると便が通過する時に生ずる物理的な刺激で出血することがあり、この出血の有無を調べます。日本人の食生活の変化により増加傾向にある大腸癌の検診に有用です。
髄液の蛋白、糖、細胞数や種類を検査し各種の神経系疾患、髄膜炎、脳室内の出血、くも膜下出血などを鑑別します。
腹水、胸水など病的に溜まった体腔液が、滲出液か濾出液かを区別します。
骨髄は血液細胞(白血球、赤血球、血小板)を産生している場所で、非常に未熟な細胞からあらゆる成熟段階の細胞が詰まっています。正常な状態では、充分に成熟した血球のみが血液中に流出してきます。骨髄検査をすることで骨髄の造血機能や血液疾患の原因、さらに腫瘍細胞の有無が明確になります。また、血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定においては必須な検査となっています。骨髄検査は、胸骨や腸骨に麻酔して針を刺し、骨髄液を採取します。
病気の治療や手術には輸血が必要となる場合があります。輸血を行う前に患者様の血液と輸血に使用する血液を反応させて、輸血による副作用を起こさないよう検査しています。その他に、急を要さない手術に備えて自分の血液を採取しておき、必要時に自分自身にその血液を使用する自己血保存もしています。
検査名 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
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生化学検査 | 42,264件 | 44,676件 | 46,713件 |
交差適合試験 | 734件 | 654件 | 768件 |
不規則抗体検査 | 497件 | 395件 | 524件 |
血液型検査 | 465件 | 758件 | 456件 |
心電図検査 | 11,007件 | 11,148件 | 11,431件 |
肺機能検査 | 4,791件 | 4,719件 | 4,768件 |
心臓超音波検査 | 887件 | 1,009件 | 1,015件 |
頸動脈超音波検査 | 958件 | 823件 | 930件 |
下肢静脈・動脈超音波検査 | 122件 | 159件 | 140件 |
ホルター型心電図検査 | 34件 | 54件 | 39件 |
24時間自由行動下血圧測定 | 41件 | 54件 | 43件 |